あまり詳しいことは分からないけれど、実際の出来事や機関(企業)をベースに展開されており、ストーリー重視系の作品です。
ボスニア・ヘルツェゴビナは、(紛争が終わった後に)行ったことがあり、街中のいたるところに銃撃戦の跡が残っていたのが印象に残ってるのですが、なぜ紛争が起こっていたのか、これを読んで初めて理解しました。
主人公が商業カメラマンとして成功しつつも堕落的快楽に溺れて、奥底にくすぶっていた何かを探し求めて戦場カメラマンに、という感覚は分かります。
戦場ならではのひどい描写もあり、かつ甘々な終わり方をしない作品なので、読む人を選ぶと思います。
表紙の主人公が女みたいで少し敬遠していたところもあったけれど、読んだらちゃんと男だったのでよかった。
ただ絵柄があまり好みじゃなかったです。
読み放題対象。総204ページ。