キッパリとした態度を取る場面があって胸がすくがクライマックスに持ってこられていて、それまでは、愛は有るの?といった類の定番ヤキモキが描写されていく、ある意味普通なお話。
疑いそうになったけれど、疑惑の根源と「タイマン」。だったら最初から信じようと、腰を下ろしておけばと思う。読み手に話の盛り上がりを見せつけるためだけに、事件まがいに行動してくる面倒な元婚約者をやや過激めに登場させた気がしてしまう。
もう少しセxxxアピールがにじむ絵があればと思う。顔・身体・雰囲気に庶民的な感じがあって、メインキャラ二人のオーラ薄い。教会の中で女子の注目を浴びるシーンも、ただの闖入者ではないのだから。そうはいっても、そこでオーラ振り撒いたらヒロインが気づかないのも整合的ではなくなるし。そもそも警備員と間違える件、お話はあちらで、とは紛らわしいけれども。突撃前に調べてる相手のその身内が調査の過程で出てない訳ないだろう。披露パーティーの場なら、飲食物のサービスの人間にイケメンが居たり服が整っているのはプランニング会社は抱えていることだろうけれど。
冒頭シーン開始から走って逃げ出すまで完全に何に対しても共感出来なかった。その自由な席移動、ヒロインを見つけたからと式場での振る舞い、そして一発、逃亡・・傍若無人過ぎる。
信仰心の厚さに拘わらず、そしてたとえ花婿への反感があったとしても、結婚をやめさせて自分が、という意思のためなら阻止を狙うのもアリかもしれないけれど、元はそう強くぶち壊したい程でもないなら、そこでなにしてんだろう、と。結婚式は花嫁も当事者なのに。親族なら他にチャンスはあったろう。
子どものためだけに彼は結婚しようと言うんだわ、というHQあるあるの独り合点も、この流れでは少し異物感あり。
妹がこのお話の設定作りに使われて、しかも、高い人生の授業料払わされた格好となったのに、アレックスのお陰って?アレックスだけ?
パパラッチ云々と心配しながら結婚は彼の暖かな心遣いで、結局招待しているのだから、ヒロインが教会で派手なことをしないで記事にならなかったことを、パパラッチの追跡対象となる彼が相手であれば、無風でいられないわけだし。
その後の二人を見たいとの読者がHQに多いことに対するサービス精神の表れのようなエピローグが、私には蛇足に思えた。
服装がもっとゴージャスだと嬉しい。