ネタバレ・感想ありどこにもない国のレビュー

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二人の世界
2025年4月19日
表題作は尋常じゃない状況下での関係性が、作者さまの作品の中でもエロス度が高く感じられました。他収録2作もその二人にしか分からない世界があって、どうしてこんなストーリーを思いつくのかと感心しきり。毎度お見事です。
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星4,2。地味だけど滋味深い、、短編集。
2025年4月18日
202ページ、目次がなくわかりにくいですが、計4組のお話。
朴訥な絵で味わい深いお話を描かれる作者さん。

舞台も時代もバラバラですが、どれも一場面を切り取ったようなお話ばかりのショート集。
全部のお話は描かれていないけど前後の状況でわかり、独特な読み心地と余韻があります。
コミックというよりは、文学作品でも読んでいるような気分。。
とりとめがないようにみえて、奥行きがあるようにも感じる。

絵はキレイ系ではないしお話もあっさり。
万人受けするタイプの作品ではなく、好みが分かれそうです。
とりあえず作者さんファンには、問題ない(笑)。

収録作品の内訳〈
①表題作(+パラダイムロスト)→2話、戦中の上官と部下。
②1と2〜→1話、
③0と1〜→3話、この2つ目と3つ目は関連作で主人公達が同級生で双方に脇役登場。
④もののことわり→1話、お稽古の先生と学生。〉
3cp入っています
2025年3月31日
表題作、かなりすきです、、、もっと読みたかった。ほかの2cpがつまらないわけでは決してないのですが。表題作がツボすぎました!
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草間ワールド短編集
2023年10月23日
表題作は終戦直後。でも、誰も、どこにも「第二次世界大戦」との表記はないから、ファンタジーを見ているようで題名通りだなぁと。続編「パラダイム“ロスト”」の題名もよいなぁ。その他、同じ高校の高校生の短編と、高校生×師匠(?)のお話。先生の作品はタイトルから、草間ワールドで、どこか不思議で現実だけど時空間がぐにゃりとした感じがして、大好きです。そして、どこはかとなく、色気があるのも、大好きです。
素敵すぎる
2023年9月14日
草間さかえ先生の短編読んでしまったら、もう他の漫画読めない ってくらい素晴らしい。。暗いようで、明るくなんとなく非道徳で仄暗くても気持ち悪くならない その絶妙なとこをすごく情緒豊かに描かれているって感じがします
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短編集だけど
ネタバレ
2023年3月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 201p、表題作、表題作の続編、他5作品(うち、4作品は繋がりあり)。意中の人を守るための行動が自己犠牲であったり、相手には絶対知られぬように黙して語らず近くで見守り続けていたり。バレた後のみっちゃんは激烈であり、逃げの人では有りましたが。どの話も面白い。
この先ずっと心に残るであろう作品です
2023年2月13日
四組のお話が入っていてどれも時代背景が違うしキャラクターも違うのですが、一貫して流れるのはどこか危うさをはらんだノスタルジー。
表紙絵の「どこにもない国」は特に静謐な世界に溢れ出る激情が印象的で、そんなに長いお話ではないけれどきっと十年経っても忘れないだろうなと思わせる作品です。
はっきりと口に出さない想い
2023年2月1日
草間先生の作品は、直接的に言葉にしなくとも伝える、というような機微が描かれていてキュンとするんです。もう、たまらなく好きです。戦中など、舞台は様々。もののことわりというラストの作品が特に良かったです。
短編集
ネタバレ
2022年8月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作のシリーズも、切なくて良かったのですが、その次の数字のシリーズが良かったです。けっこう辛いシーンもありましたが、最終的にはどれもハッピーエンドでした。最後のお話も含めて、どのお話も片方がメガネ男子というのもツボでした!草間先生の描かれるメガネ男子、すてきです。
じっとりと湿り気のあるエロス
2022年7月3日
先日読んだワンダーフォーゲル、センスオブワンダーが素晴らしくて、続けてこちらを読みました。そしてまた草間先生の沼のまた一段と深いところまで嵌まり込んでます…底はない模様。特に表題作は本当にエロい。熱帯雨林に差す強い日差し、吹き抜ける湿った風、色彩の強さや空気の濃さまで漂ってきます。2人の関係もまたじっとりと、官能的というより本能的。隊長の眼鏡のレンズが最高にエロくて悶えました。
剥き出し
2021年6月15日
表題作良かったです。二人は出会ってしまったんだなーと思った。特殊な状況による吊り橋効果というより戦争下の日々が二人の人間を剥き出しにしていった、そこで見つけてしまった。お互い求め合う二人はとても自然で南の島を思っているところは切ない。これから動いていく時代の中で二人はどう歩んでいくのかなと思いを馳せる。なんて言いたくなる。
色気と奥行きにハマります
2021年5月13日
短編集です。軍人さん、高校の同級生、そしてお稽古先の先生と弟子という3CP。
軍人さんのお話は、部下がそれとなく上司に花を持たせているところにグッときちゃって。この2人がお互いを想い合う様が、何故かオーヘンリーの「賢者の贈りもの」を思い出してじんわり。
同級生ものは切ないです。私はみっちゃんが好きでした。彼がずっと守ってきた鶴田を自分の手で壊すのって勇気がいっただろうに、泣きたいのはみっちゃんだったろうに、と心が苦しくなりました。
どのお話もいつもながら想像力が掻き立てられて、良いお酒を飲んだような余韻が残ります。そこはかとない色気が漂ってくるし、しっとりと奥行きのある展開がたまりません。いずれも素敵なお話でした。
心に残る
ネタバレ
2021年5月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 4つの作品が入ってます。1話は軍人2人が戦地にてと帰還してからのお話。2、3話はリンクしています。4話は16ページの短編。2、3話に出てくるみっちゃんが好きでした。クラスメイトへの思いをずっと気づかれないように我慢していた彼のとった行動が!なんですけど、もう嫌われてキレイさっぱり諦めたかったのかなって思いました。草間先生の作品って、皆まで言わなくて、いろいろ考える余白があって楽しいっていうかつらいっていうか、軍人2人のお話でも彼らの気持ちをあれこれ考えて心に残ります。登場人物の行く末に幸あれと祈り、見守りたくなりました。自分と生きることが愛する人にとって幸せなのか、悩んで乗り越えていくBLに尊さを感じます。
2011年9月 総202ページ 修正は白抜き。
どれもいい!
2018年6月16日
短編集です。
この作家さんが好きで、ほとんどの作品を購入していますが、
間違いのない作品です。
キレイな絵というわけではないですが、独特な粗っぽさがいい雰囲気を出していて、出てくる人物に人間らしさをあたえているような気がします。どのキャラも色っぽくてかっこいい♡
ストーリーも現実的で、読み進めるにつれ登場人物たちにどんどん感情移入していきます。
何度も読み返したい作品です。
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決して派手ではないけれど
2018年3月25日
短編集です。表題作が2話、『1と2の間』『0と1の間』『0と1の世界』のシリーズ連作が4話、『もののことわり』1話。どのお話も決して派手ではないんですが、どのお話にも相手への愛情や執着がしっかりと描かれていて、そこにグッと心を惹かれます。この作品は草間さかえ先生の作品の中では全体的にシリアス目のテンションかな。最後の短編(高校生×お茶の先生)はクスリと笑えてかわいいお話でした。そーれにしても、草間先生の描く和服…色気が…😍💕※修正は白抜き。
シブい魅力!
2017年8月19日
四作品、愛慕や情愛感じる一つ目と四つ目の作品は、眼鏡.浴衣.和装が超絶魅力的でストーリーも最高。二つ目と三つ目の作品はつながっていて、ひとつのドラマという雰囲気、複雑な関係ながらも素敵なストーリー。短編集なのに、どのお話も深い!
おもしろい
2017年2月18日
絵も素敵で、話もおもしろい!草間先生の作品は素敵です。ただ戦争を題材にするのはちょっと、、
でもおもしろいです。
評価低すぎる気が…
2015年5月11日
戦争なんて非日常で精神壊れそうな状態だからこそ、求めあうのでは?不条理な事だらけで。だらしなくなったり、甘えすぎたりしてしまうのもこの背景ならではかと思いました。切なさに胸が痛みましたが、好きな作品です!
独特
2012年6月20日
です、この作者さんの作品は。
どちらというとエロの描写が少ないのに、でもエロい。視線、指先、口元、背中…これが何とも湿り気のあるエロさ。

1~3話、南方戦線での一部隊隊長の竹内と部下の早川との関係、そして終戦を迎え、部隊は日本へ戻ったけど、南の島に残ったケガを負った竹内と看病する早川、その残った理由を明かす場面、ちょっと笑いました。
そして川でのシーン、竹内の裸の背中が何とも色っぽく、それを見ての早川も何とも…
終戦後復員船で帰国し、竹内の家で一緒に暮らし始めるのですが、あの南の島が思い出されてならない竹内…。
草間先生の絵柄が昭和初期の風景にピッタリ合ってます。

4~11話はまた別の話。
「1と2の間」は、8歳の時に夜明け前の公園で偶然見た、モロオカとセーラー服の“あの子”との行為から、女の子にも“アレ”がついているとずっと信じていた高校生の哲男。
後にその“あの子”が誰だったかわかるのですが、この変態じみた公園でのシーンがまたエロい。
「0と1の間」は哲男のバレー部仲間の鶴田(ノンケ)とみっちゃん(攻め)こと三ツ矢の話。
「1と2~」のモロオカが哲男達のバレー部にコーチとしてやってきて、鶴田にセクハラしている(このモロオカは顔は出てこないし出演シーンも殆どないのに、イヤな感じが伝わってくる)ためみっちゃんは鶴田を守る。
みっちゃんは周囲には恐いと思われているけど、鶴田や哲男には優しい。
そんなみっちゃんの気持ちも知らず、鶴田は実業団に入った後モデルと結婚してしまう。
鶴田が幸せならいい、と徐々に距離を置くみっちゃん。
このみっちゃんが、メガネ率の高い草間作品の中でもかなりなハイレベルでいいです。ヒゲもまたステキ
でも鶴田が大ケガをし、離婚したことから2人の関係が変わってきます。
「0か1の世界」は変わってからの2人。
鶴田はある意味ワルですね、ホント始末が悪い。
きっと、今後もみっちゃんを振り回すことでしょう。

12話は別話。
茶道の先生(受け)と、お手伝いに来ている高校生(攻め)の話。

草間作品の男性は、小さい子以外はしっかり男性です。
私は作者さんの描く30代くらいからの男性の体がとても好きで、何とも生々しい色気を感じるんですね。
草間作品にしてはエロのシーンが出てくる率が高い所もまた良いです
いや~好きです、草間作品。お勧めです。
草間ワールド
2024年8月12日
独特の雰囲気を醸し出してますよね。明るくないし、胸くそなモブとかも出てくるしで楽しさとかはほぼないんだけど、複雑な心持ちとか秘めた重い想いとかの表現がすごくうまいんだと思います。なんだかんだみんなうまくいって良かったです。
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短編集
ネタバレ
2022年2月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作 戦中戦後の動乱期の中の上官と部下の話。
そのまま南の島にいたら…と空想してしまいそうになるノスタルジーを感じる一編。
近所の女装しているお兄さんを見てしまった高校生の話は犯罪臭もするシチュエーションなのに不思議と爽やかさもある。
その高校生と同級生2人のお話は高校時代からずっとふらふらしてる受を見守っていた攻が健気。
お茶の先生?と高校生の話は茶碗と人間関係について触れていて短くてさらっと読めるのに面白かったです。
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雰囲気のある作品
2021年6月14日
表題作は短編なので分かりにくい箇所がありましたが、時代背景が作画とマッチしていてとても雰囲気のある作品でした。その後の二人を読んでみたいと思いました。二組の高校生のお話は、みっちゃんの闇(?)を知りたくなり、みっちゃんの視点からの作品が読みたくなりました。
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草間さん、ならでは
2019年8月27日
どれも一言では言えない、独特の魅力がある作品でした。表題作は、終戦間近の南国と終戦後の日本の空気感の対比や、2人の関係の変化に惹き込まれた。絡みは少ないのに「触れなば落ちん」といった感じの色っぽさがあった。2作目は、想いを秘めたままひたすらに鶴田を想い続けるみっちゃんのキャラがとても魅力的。どれも草間さんならではの一筋縄ではいかない感じの話とキャラで良かったです。
独特の情感のあるBL
2019年3月23日
作者買い。表題作の元上官と部下の短編2つ、高校生から社会人へなっていく2カップルの連作短編、和服美人の掌編1つ。
表題作がやはり良いです。あくまでBLで、そのためにあの舞台設定が必要だったのだなと納得の、映画みたいな雰囲気のあるお話でした。
雰囲気
2017年8月24日
読み切りと短編と色々なお話が読めますが、どれも雰囲気が好きです!
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感じる描写
2017年1月13日
終戦直後の雰囲気がでています。短いけれど深い奥行きを感じる作品でした。淡々とした接し方なのに竹内隊長が早川にすごく執着してるのが感じられました。島での二人だけの空間、空気感をリアル感じます。帰国直後、隊長が抱えてしまった秘密を全てお見通しの早川の言葉にこれからの2人が穏やかに暮らしていくだろうと思えました。
がっかり…
2021年8月17日
4つの短編作品。表題作以外は好きでしたが、表題作は残念。戦時中に恋をした隊長竹内×部下早川。終戦後日本へ帰還し2人で暮らすという内容。この2人を見てると自分勝手と言うか、欲望のまま生きてる姿が理解出来ない。(短編だししょうがないって思えなくて)作者様の描きたい内容はわかりますが、戦後を迎えた人ってこんな気持ちじゃないと思うし、何故ここまで家族を粗末に出来るのか…姉の気持ち、亡くなった兵隊、人々想うと苦しいです。本当理解出来ない。何故お互いこれほど執着してるのかもわからないし、戦時を題材にしてるなら短編でなく単行本にしてその頃の時代背景、人間模様、心情を細かく描いて欲しい。戦争の事を想うとどうしても胸が熱くなってしまうのですが、内容が薄くて…。ノンフィクションだからこそ、もっと重く丁寧に描いて欲しかった。
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作家名: 草間さかえ
ジャンル: BLマンガ メガネ(BL)
出版社: 茜新社
雑誌: EDGE COMIX / OPERA