夫の存在が近くに居なくてもヒロインには心のどこかで癒しになっていたようだ。
ヘンリーさんは、不幸な結婚をしたヒロインの母親から奪い取るべきだった。
HQはヒロインの味方からは悪者を作りたくない作風だからなのか、ヘンリーは結果的にヒロインの母と二人、母娘の不幸を近くに居て救えなかった。
そんな時は倫理に外れた行動とは言えない。
HQの女は不幸を背負い込んでいる設定がかなりあるが、ヒロインも自立する自立すると言い続けて何年も父親のところに居て我慢。
夫も被害者だったのに、父親の悪いところを認識しながらの、まさかの親元同居。理解しがたい。
服装は地味。
舞台が豪華な暮らしを見せつけるものではないから、ある程度仕方がないが、彼は顔が良いということになっていて、ヒロインも美しいことになっている。晴れやかな顔はできなくても、見とれるシーンのひとつふたつは欲しかった。
だが、ストーリーは、夫婦の再会からの静かな愛の自覚をよく感じ取らせて、興味は最後までだれずに展開。
ヘンリーさんが私には哀しかった。