描かれないところに想像を働かせられるほど材料がなくて、百戦錬磨の彼も家庭では只の人ということ、わかるけど、そこも、男性が主婦の会合で傷だらけの背中を見せる光景に違和感。
そもそも全体に裸のシーンが多いが、ピンとこない。
兄弟対決にコメントしてるレビュー、理解できる一方、そこがこの話のせめてものドラマの箇所。
自分の好きだった人が今危険な任務に就いていたら、ずっと忘れずにいてくれて訪ねてきてくれたら、なんていう妄想が話になって絵になった。
これ以上の何かがそこにあるとしたら、もっとそれを出してくれないと。
かつて若いなりに本気だった二人の再燃が、二人の現在の生活に一時的でなく入り込んでいくところを示す場面が、私には物足りなかった。
愛してる二人がベッド以外でも互いに愛が深まっていることを見せるために日常を、ほんのささやかな毎日毎日を、話のなかに挟んで見せているとしたら、そこに兄の存在、接点、登場などとのリアリティの両立というのは、ストーリー展開上難しいのかもしれない。
兵士、家に帰る、という話にしては死んだはずの人が実は・・・、が絵空事度を上塗りしている気がする。