ふぅん、そうだったのかぁ、という転回部があってラストへ。
彼のもとへ乗り込む冒頭でも、家政婦さんの働きがないと話の本筋にたどり着かない。
それに親友もストーリーの方向付けに一役。
なおかつ、シークも、二人の成り行きに一枚も二枚も加わっている。
彼が引きこもり的なのも相当に深刻な病との認識だが、つまりそこは懸命なリハビリなんだ!?、と、この話、復讐一本道ではない。
華やかで贅沢な感じの舞台が似合う絵柄で、両人、自分が上位(?)の時の相手に投げつける言葉の高飛車ぶりがキツい。
二人の愛を邪魔立てするのは病なのかプライドなのか?
クライマックスからエンドまで、盛り上がるというより、やっと、そうなってくれましたか、ヤレヤレ、なんて、話中の外野ながらにして、黒幕サポーターとして立ち回った、二人のまわりの登場人物達のほうが、喜びそうな話だった。収まるところに収まったからめでたしめでたし、いや、こじれたらどうするつもりだったのか?特に最も決定的に窮地に陥れた人たちは、信用を失い、二度と修復は望めない関係となってしまう。
指輪に関しては良かった。遠回りして、やっと!、との感いっぱいでヒロインの喜びを分け貰った気がした。
改めて考えても上記の疑念がどうもなんだかスッキリしないので、星調整します。