この作品をきっかけに幕末〜維新という激動の時代のことや、新選組などの歴史上の人物たちに興味を持ち始めた人も多いはず。
30年近く昔の作品ですが、今読んでもストーリーもとても面白くキャラクターたちも非常に魅力的です!
ただ敵を倒していくという単純な話ではなく、幕末という時代の大きなうねりと流れのために、多くの人を殺めざるを得なかった主人公が、平和になった明治の世で逆刃刀で不殺を貫きながら目に映る人たちを守っていくというこの作品独自のテーマがストーリーとキャラクターたちに面白さと魅力と重厚さを生み出しています。
モノクロ版の良い所は他のバージョンでは何故か削られてしまっている登場人物制作秘話がちゃんと載っていることですね!歴史上の人物がモデルだったり、90年代に流行っていたものがモチーフだったり、作者のキャラクターに対する意図が書かれていたりして、絶対に読んだ方がいい項目です。
当時流行っていて和月先生も大好きだったS◯Kの格闘ゲームのキャラからインスピレーションを得たことも多かったみたいですが、逆にゲームの方がこの作品の影響を強く受けて、明らかに斎藤一や比古清十郎がモデルと思われるキャラや必殺技が逆輸入とも言えるカタチで出ていたのには驚いたものでした。