やっぱりヒーローが駆けつけて助けてくれるシーンがあるものは、守ってくれる強い男性の姿が見られて良い。愛する者は自分の手で守るのだとの強い男性の姿勢を見られて、ヒーロー登場を潜在的に望む自分の心が歓迎してる。
何処の誰ともはっきりわからない人間がふと目の前に現れる。悪い人間なのか、どこまで信用出来るのか。誰でもいつでも、いい出会いもあれば、悪い出会いもある。
親に死に別れて身寄りのない女性がHQでは次々幸せになっていき、一作一作いい気分で読み終えるのだが、幸せをつかむ前は一人で厳しい世の中を渡って行かねばならず、物語前半は大概がその大変さが描かれてしんみりすることも結構多い。
このストーリーは、渡る世間の鬼人間のレベルが、悪人度最大値。ヒロインの身の危険にも関わるようなことに巻き込まれそうになる恐怖が、物語全体に緊張感を与えており、その上自然災害にも立ち向かうなど、暗さはないものの、生き抜くということの大変さがより強く描かれている。
そんな中で彼と出会い、子供に好かれて運命が拓いた。日々が穏やかになった。ヒロインの人生に、愛し愛される喜びがやって来た。
黒雲のような、とてつもない悪人からは最後は彼が守る。
先が何となく読める展開も安心の予定調和心地よいHQ。
眼が大きいかな。好みのバランスよりかなり大きくて、私にはところどころ見辛さがあった。