親の反対も、ここまで徹底してると、本当に子供のためになってるのか意地なのか体面なのか。
日本でも、手切れ金や当てこすりの自暴自棄とかあるにはあるが、外国はスケールがもう派手。もっとも、ここはHQの世界だから、富とかステータスとか、日本の比ではないのも前提ではある。徹底的に、当人の意思が踏み潰される。寄宿学校とかあるくらいだから、親の所有物でもあり道具でもあり。片付けられたり引っ張り出されたりのお飾りなのか?
使い古された表現ながら、子どもだって血の通った人間なのだ、ということばを当てはめたい話。
ただ、この話は、お互い探していたのではなく偶然の再会ということに。
このきっかけが、危うくて、余りに偶然頼みなことに、私は心のどこかで、二人の再会の復活愛が薄氷ものだと残念な気持ちがある。終わりよければ全てよし、の考えはあろうが、会いたくなかった気持ちが前面に出ると、会いたいと何度も書いたという手紙をしたためたときの会いたいとの気持ちまで、なんだか不確かなものに見えてくるからだ。
麻生先生の描かれる男性は、本当に大人のことが多いが、アレハンドロ氏は若い。でも、それもキュートな部分を出しているので、なんだ、この感じも先生は行けるんだったんだ、と、再認識。
冒頭のセミヌードや、ベッドシーンの描写は、扇情的で、それのほうは、レディコミでお待ちします、と思った。
最後のコマ、男性の首から下と、身体に乗ってる顔の位置はしっくり見えなかった。