ネタバレ・感想ありあい色神話のレビュー

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「身を庇うて成るものか」…確かにそうだ
2022年11月8日
紙で持っていたはずで処分もしてないのに見つからない。シーモア島で本書の話題が出た時からずっと読みたくて、探せば出てくると思いながら買ってしまった。どのコマも憶えている。セリフが何十年も超えて、読み進める私の両目から脳内へ、マイアの埋めたタイムカプセルみたいに鮮やかに甦る。1970年代の女の子は、今では許されぬ言葉を受け、男性天下だったよなぁ、というのまで。少子化の遠因だよなぁと痛感。現代からは違反になること引っくるめて、何でもアリで、ビックリする程封建的で、その中で小さなもやもやを抱えたままの女の子達も生きていて、一方、それでも中に居る人間は男の子も女の子も時代に流され切ってしまいたくないような理想も抱いて、目の前の現実も其所にはあって。。
大和和紀先生の作品は集めていた。絵がやっぱり華と芯を持っていて、先生の作風はこざっぱりと整い男女共に容姿端麗の言葉が似合う。少女漫画世界に眼を閉じて身を任せてるみたいに浸れる。「ひとりぼっち流花」まで戻って買い集めたものだった。未読了の「あさきゆめみし」リトライしよう。
全260頁(奥付、カラーイラスト等含む)。表題作190頁の雑誌掲載は1980年。同時収録「ねむり草の夢」60頁、掲載時期はJUGEM情報によれば「はいからさんが通る」の連載の合間だという。因みに表題作のほうは、「あさきゆめみし」の頃。
「ねむり草の夢」、「あい色神話」とは主人公の、好きな男の子へのスタンスがまた違って面白い。但し2作品のカップリングとしての妙より、女性キャラ(響子やトニア?、マイア)の主人公達との位置関係の明らかに異なる変遷の仕方に興が湧く。
何度読んでも心に沁みるなぁ…
2022年10月24日
台詞やモノローグや場面がいつまでも忘れられない。思い出すと無性に読み返したくなる。若い頃の甘くて苦い思いをギュッと閉じ込めているような…。そんな時代が自分にもあったなぁとだぶらせたりしながら、懐かしむ。青春の一冊!
短いのに濃いお話
2022年1月20日
小学生の頃に読んでいたことを忘れていました(笑)。本当に久しぶりに読んで、やっぱり大和和紀先生ってすごいんだなぁって思う。ちょっと古い昭和の設定だけど、高校生から社会人になってからまでの すれ違い恋愛が丁寧に細かく描かれていて、読み応えバッチリ。1冊で連続ドラマを観たような感じになりました。もう一つの短編も、家族愛についてのちょっぴり辛いお話しですが、主人公の心理が丁寧に描かれていて面白かったです。 あ〜でも和紀先生の描くヒーローって大好き!
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大和さんの中で一番好き
2020年6月6日
鈍感な2人の恋にヤキモキさせられながら、
こんな恋愛してみたいと憧れたけど、
主人公たちの年齢をとうに超えても、
こんな素敵な恋もなかったし、
こんな素敵な大人にもなれなかった。
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大好きな作品です。
2018年2月27日
初めて読んだのは小学生でした。30年経った今でもたまに読みたくなります。学生時代の青春から社会人までリアルな感じと少女コミックらしいロマンス感がいい感じです。あったくて懐かしい気持ちになる、とても素敵なお話です。
懐かしい。
ネタバレ
2024年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昔読んだことを思い出して購入。
今読んでもそこまで古臭くは感じなかったかも。
お互いパートナーがいたりしたけど、最後にはおさまるべきところにおさまったなと言う感じで良かったです。
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時代背景もよくわかる秀作
2023年10月12日
ヒロインとヒーローの出会いからの10年間を時代背景も織り込みながらふたりの姿を描いた作品。心理描写も素晴らしく上手くまとまっています。さすが大和先生!多くの方にオススメしたい作品です。
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作家名: 大和和紀
出版社: 講談社
雑誌: フレンド