ハーレクインはある意味予定調和です。ド定番の展開、でもファンにはそれがたまらない!みたいな。今作も、骨組みとしては『思惑を持ってヒロインに近付くヒーロー、惹かれ合う二人、ところがヒーローの思惑がバレてすれ違い、けれども最後には誤解は解けてハッピーエンド』というド定番なものなのです。しかし、その骨組みへの肉付け部分が本当に素晴らしい!!夢はあるけれど夢物語過ぎない、程よいリアルさを持つキャラクターたちが魅力的です。ヒーローの思惑にも浅くない理由があり、最後、彼が全てを語るシーンでは、ヒロインと共に涙してしまいました。
子どもの頃親に愛されなかった傷が〜とか、金目当ての女に騙されてから女性不信で〜とか、財産目当ての悪女の仮面を剥がすため〜とかゆう浅い理由でヒロインに近付く他作品の御曹司どもに正座させて読ませたいほどですwおすすめ!