ヒロインはカラッとしていて愛を求めて希望を持って。その境遇とは裏腹なプラス思考。
そのため発想が時々プラスの方向で思い切り振りきれている。
ストーリーは新鮮なところが有り、序盤から中盤まで読めない展開もある。彼は振り回されているが、ヒロインはキャラで動いていて、計算がない。
佐柄先生の絵を受け入れづらい人が居て、先生は損をされているが、私には気にならない。
ただし、顔と首の繋がりが不自然なところは気になる。男子の顎の形も、独特。女性の唇が槍玉によく上がっているが、造形全て個性は強い。時々、目が大き過ぎるとは感じる。
それでも、それを理由に星数下げることは多分しない。そこまで気に入らないなら読まないだけ。それほど気にならないから読んでる。
そして、先生は勘所をはずさず収拾を付けた展開で、読み手の読後満足感は得られる。
父子の家族愛、実は情に厚い彼、あっけらかんとしているがホントは苦労したに違いないヒロインの身の上、いろいろ要素が入っても散漫にならなかった。
佐柄先生の描く男子は長身の立ち姿が良い。