秋元先生の描かれる男子、時々間のび横顔もあるにはあるが、可愛カッコいい姿と正面顔で見ていて楽しい。腹黒状態でも悪く見えにくくなるから、曲者ではあるが。
もしかして「置き去りの花嫁」が、お姉さん編なのか?こちらは二巻目だから。
そうだとしたら、あちらは相対的に本作ほど評価は高くないために、1と銘打ったほうは読まないで抜かしてこっちへ来たつもりだったのに、なんとなく手落ち感を覚える。大切なことをキチンと伝えないヒロインと、伝え方のせいで誤解してしまったストーリー。いろいろあり得ないシチュエーション故に、読んだ人達が軒並み少なくともそのいずれかに、中には二人ともに非難あって。試し読みでもやめていた姉編。設定何もかも引き込まれず断念していた。
しかし、本作を読んだら、読んでおこうと、姉妹編揃えて読む気が生まれた。こちらは陰謀?の空気があり、飽きさせない。あちらはあるあるの誤解もの。
こちら、全ての障害は大してメイン二人に立ちはだかりもせず、手強い人達が簡単に味方に回ってきてしまう。そこイージーで物足りなさはある。
彼の、ヒロインに対する気持ちの気付きに、もう少しドラマを感じたかった。
また、天才デザイナー氏がこう噛んでくるなら、クセを見せつけてられたかった。パーティーで鉢合わせシーン、先生の力量光って、絵は文字よりもモノを言う、という面白味を出しているように、後半の立ち回りもう少し感じ取りたかった。
彼のお姉さんのキャラ、物語中のストーリー回しに不可欠な割には腰砕け。そのキャラ変みたいな動きは何らか腹落ちさせるプロセスを滲ませて欲しい。
お母さんは普通のお母さんなのはいいけれど、序盤中盤でファミリービジネスの危機を訴えながら、どこかのどかで、母と息子のギャップの間合いを埋めることはなかった。彼の婚約云々のヒロイン巻き込まれ感は、彼のスタンドプレーのみ?、スバイ大作戦も腰砕け。
そもそも遊びのつもりの結婚の「まね」が有効だったと知る、既にそこから、あれ?話違うぞスタイルで進行するから、あちこちそんな構造で成り立っているのかもしれないが。
絵で許しちゃったな、という評価。たまにジェイソンの左右の目の違いが気になる。
当初4.5位の感覚、読み返すと、話がお騒がせで済んでしまう先を思って読んでしまうため、4.4位の気持ちになってくる。
今さら変更で悪いのだが、4つへ訂正。