ヒロインの鈍感さにも呆れるけれど、ヒーローの言葉も無神経。「父親みたいだからか」なんて言われたら、線引きされているとヒロインが誤解するのも無理はない。その後にどんなに素敵な言葉を降らせても、そこに「特別」を加えることは難しいだろう。優秀で素晴らしい看護師 という枕詞を外せない彼女が悲しいし、特別な男性を作れない寂しさを 自分を頼ってくれる家族で埋めているのも哀れだ。傷ついても、踏み出してしまえばいいのにとの考えは老婆心だが。結局は、ヒロインに家族を捨ててでも・・・、恋に走るという価値観は存在しない。どちらも「幸せ」エリアから外せないのだ。そこがマキシミランの惚れた要因だろうけど ハードルは高い。でもってきて色々誤解も重なり、タイミングもずれて ようやくのハピエンにはヒロイン家族の身体まで請け負ってくれて、正に王様的配慮で肩の荷が下り 長々と疲れた印象です。