ギャビのママ最高。
ディーノのレター最高。
再婚した私の友達が言っていた。「最初の結婚のとき、これは組み合わせの問題だと思った。だから正しい組み合わせを探し直す事にした」と。
出番はほんの一部ながら、ギャビのママいいこと言う。結婚の失敗は自分にも非があった気にさせられるものだが、ギャビのママの台詞は力強く背中を押す。
或いは、そうそう臆病になるの、と判るから、余計ありがたい場面の挿入で勇気付けられる。
それに、母親に相談したくなるヒロインの気持ちも分かる。
でもそれでも、引っ込んだ後なかなか踏み出せない。タイミングがね、というところ。
ただ、ルカからヒロインが好意を持たれるところ、もう少し推移を見せて欲しかった。ディーノのようには無理でも、やはりいつの間にか点火というのは、結構物語世界に入り込みにくくする。
設定で用いられている小道具、レターの扱いが、ストーリー制作の技巧に嵌まっているが、白々しさは全然無い。
邦題はストーリーのポイントを衝いて巧い。
はやさか先生は週フレ時代に読んでいたが、こう正面からラブストーリーというのは、目にした記憶がない。コミックス買っていないので記憶違いかもしれないが。文月今日子先生とご活躍期間はほぼ同時期と思う。
それを確かめるため、ウィキったら、作品リストが暫く更新されておらず、本作も記載されてなかった。沢山の出版社で執筆されていたことを改めて知った。
今回思っているのは、絵の人物が西洋人に見える描き手ということ。
ただ、左右の眼、瞳が、または片目つぶった顔が、歪んで見えることがあること。
四十数年振りにはやさか先生作品に目を通してみて、そうそう、先生の絵は登場人物の背も高く見えたんだったということまで思い出した。そして、今回もまさにそう感じる絵だった。
不思議だ。
なぜだろう。
尚、事故は2年前?(12頁) 3年前?(11頁)、誤植なのか?
昆虫食は今や相当なスピードと規模で開発されているというが、HQ登場とは早いな、と変なところに感心。