術中にはまり(?)盤上で動かされて、その背後の思惑については、終盤を迎えてから、あと出しじゃんけんされた。
気づかなかったのはヒロインの自信の無さのせいだけにされているが、いや都度都度にはヒロインの心情「しか」描写されない形で、彼の考えをひっそりしまわれていた作劇ゆえ。彼の動きには、love要素を伝える様なヒロインへの直接アピールはなかった。
勿論、なぜそこにオランダ人?、なぜ私を?、の突っ込み強くなくしての日々経過が、いわば人品骨柄卑しからずヒロインの思考で解釈されながらの順風展開。この「原作者先生」は男性側の内側は伏せること多く、ヒロインなりの納得についてそれだけではないのだろう?、とこちらに期待させつつ終盤迄決定的シーンを取っておく。こうした構造の話に割と不可欠なライバル(ヒロインは降りてる)や意地悪人間の配置がピリッと辛く緊張を走らせ、二人の周囲の構図が、「悪役」の彼らの振舞いにより整理出来て行く。
小規模クリニック、人が急に辞められたら困るのも事実。次は結婚退職しない人をというのは、一面本音だろう。私が前いた会社でも非婚の念書提出という黒歴史有り。
一生結婚しなさそうといっているのではなし、長く続けて欲しいのは本音だろう。面接時に念を押されるものだ。個人情報であり、彼の言葉に敏感に反応してしまうのも年頃のお嬢さんなら仕方ないけれども、「近々結婚などのご予定は?」とは形式的に聞けなかった彼サイドに、ヒロインを見くびる意図有ったかどうかは、会話時の表情や雰囲気で把握可能だと思うのだが?
自分はきれいではないとか地味を自認している割に、そこを刺激された質問だからこそ反応も大きくなった。ヒロイン起因が大きいエピソードと私には思えた。
しかし同僚テオは所内であてられてこれから大変そう。
ヒロインが好きな人が、向こうのほうからも仕掛けを張られていて結果オーライだったが、違っていたら、何かと微妙な数々の行動は、ヤバいそれとなりかねかった。
イヤなやつの描き方がいやらしくてうまかった。
豪邸登場。御曹子ゆえ。果たして必要なんだろうか。
ザ・HQ様式なんだけども。翻訳されたタイトルが例によって陳腐だからか.。
思い出しても途中キスの一つもなく、それでいて一足飛びに彼の心は既に決まっているとは、明確な言葉で直接伝えもせず、時期尚早やらTPOを考える人の割に段取りを脇に置きすぎ。