ネタバレ・感想ありナガサレール イエタテール 完全版のレビュー

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今の時代だからこそ読んでほしいと思った
2022年8月15日
同じ宮城県出身です。
私は津波の地域ではありませんでしたが、
今でも地震の抗えないとわかるほどの恐怖と
河北新報の朝刊で見た朝日の上る海の写真が
頭から離れることはありません。

震災から10年以上経ち、あの震災を経験していない方や
覚えていない若い世代の方々がたくさん増えたと感じています。
時が経つにつれ仕方のないことではあると感じつつも、
悲惨さや憐れみ、悲しみなんかより
生きて生きのびて、強く乗り越えようとしている人たちが
いまだ模索して同じ今に生きていることを知ってほしい。

私の思い出の場所ももうすっかりと変わってしまったけど
やっぱり地元は良いもんだ!と笑って泣ける作品でした。
元気をくれてありがとう!がんばっぺ!!
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震災津波被害後に実家を建て直す実録話
2021年5月21日
作者さんの三浦健太郎先生への追悼漫画をTwitterで見かけて、書籍初版限定の応援ペーパーの執筆陣に豪華さ(中村明日美子先生や羽海野チカ先生等)目をみはったこの作品に辿り着きました。東日本大震災で山元町の実家が津波に襲われ、お母さんとおばあさんが流される。何とか2階に逃れて避難所で過ごすも東京にいた作者さんと連絡がとれて再会するまでの困難、おばあさんは認知症になってしまい、お母さんはガン発覚、家に帰りたいというおばあさんとおばあさんの願いをかなえたいお母さんのために、作者さんが中心となって震災後全壊した家の1階をリフォームして住めるようにするまでの実録話。間違いなく困難な状況なのに明るい筆致なので読みやすく、しかも災害時にどのようなことが起こるのか、知っておくべき情報が満載です。作中でも触れられていた犬を飼い始めるエピソードが読みホで単行本として読めるので「婆ボケはじめ、犬を飼う」そちらも読んでみます。
クスリールホロリール
2021年3月7日
語呂が悪い。ニコさんのようにうまく言えない。
まあ、良い。
クスッと笑ってほろっと泣ける。ってことを言いたかったのです。
東日本大震災で家を無くし、建て直すまで。
その上、婆ルの老人性痴呆症と、母ルの癌。
現在皆さんお元気そうなのでよかったですが、大変な10年間。それを、こんなにも笑えて泣ける形に昇華させたニコさんはすごい。
そして、戦い続けた母ル強い。愛おしい存在です。
婆ルは痴呆症だけど、家に帰るってことだけは覚えてて、それがこの家族のモチベーションになってる気がする。
そのぐらい、いい家族なんですね。
保険のこととか、建築会社との話とか勉強になりました!
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クスッと笑えて泣ける
2020年7月1日
オススメに出てきて、数年前ネット記事で見たことを思いだし、しかも2020年完全版になっていたので、買うしかないなと購入しました(笑)
ニコルソン先生のタッチは不思議で、大変なことなのに軽快に、でも寂しさや悲しさをしっかり織り交ぜているのか、読んでいると色んな感情が出てきます。
途中に出てくる色んな情報も、なるほどと読んでいます。
泣くような書き方じゃなくて
2020年3月20日
飄々としてて、「ああ、当事者ってこうかもな」と思った。

「3.11を忘れない」という言葉が、最初のうちは大事な言葉だと思ってたのに、次第に「いつまでも昔の傷をえぐってるんじゃないのか」「彼らを被災者というカテゴリに押し込めているんじゃないか」という気持ちになって、鎮魂は口にせず胸に秘めるようになった。

この本を読んで、やっぱり、一緒に笑って今日を生きていくことに勝るものない、とつくづく感じさせられました。
完全版で婆ルさんのアイスを頬張る姿から見られて良かったです。
ニコルソン先生、次の作品も楽しみにしています!
津波で
ネタバレ
2021年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 津波で流された実家が再建されるまで。
まあばあちゃんがかけていた共済がモノを言ったんだからばあちゃんの言う通りにしてやるしかしょうがなかったんだろうなぁ。
アルミパウチの物は津波での劣化してなかったていうのに驚き。
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出版社: 太田出版