青君がたくさんの場面で傷つけられたことが、かわいそうです。
障害があるからというのではなく 家族さえ青君という人間を理解しようとしなかったことがかわいそうです。一葉もはじめから青君を理解しているわけではありませんが、青君の立場に立とうとする努力が尊いと思います。
いわゆる「障碍者」という看板の付いた思考停止の啓蒙でなく、ひとりの人間の困ったり・悩んだり・嬉しかったりという日常を描くことで「障碍者」とくくってしまわない物語が展開していくところが貴重な作品だと思いました。
まだ1巻のみなので先の展開によっては評価も変わるかもしれませんが、一読の価値はあると思います。