BLでの愛情表現は兎角交わり表現が多いが、この作品では繋縛とカニバリズムで表したのがとても良かった。
神への生け贄として殺された兄の敵討ちを弟がとる復讐譚ではあるものの、兄への執着を繋縛で表した繋縛ものでもある。
カニバリズムは喰われた人間の魂を喰った者の身へ宿す、再生、転生的な説もあるが、愛情表現の最上級でもある。
この1巻では最愛の兄ぃに対しての執着と愛情をまるまる詰め込んだ一作となっていて、とても良かった。
またサブキャラであるヴィラン役と師匠役の女性陣がとてもかっこ良く好感が持てる。
主人公である弟のナギは破滅型なので、この先もハラハラさせられるだろうけど、早くも2巻が待ち遠しい