エロ・グロありですが読みやすいです。
悪役は悪役としてただのクズと割り切って見れるし、ねっとりした憎悪や愛情や恐怖や心酔みたいなキャラや描写が抑えられていて、淡々と進んでいくので、謎解きが主軸としてスラスラ読めます。
こういうグロテスクな描写をする作品は猟奇的なこだわりが詰め込まれてたりする事も多いので、毒が濃すぎて「続きが気になるけどこれ以上はキツイな」と思う事もありますが、この作品は大丈夫でした。
ただ毒が抑えられてる分あまり印象に残るシーンなどもなく、キャラに感情移入する事もなく、反対に小さい粗には気付きやすい、という感情がそこまで動かないマイナス面が・・・
良くも悪くも個性があまり感じられないのは残念でした。
でも主役の女の子は人形系キャラでもジメッとした部分がなく悲壮感もないので(現段階)割と好きな部類のキャラです。
あくまで、バイオレンスでグロテスク・闇社会などの社会風刺、を青年誌で見慣れてる個人の批評です。
謎解きの回収は多少気になるのでまた機会があれば続きを購入したいと思います。