ネタバレ・感想あり電子書籍版 修善寺物語のレビュー

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歴史物(日本+西洋?)
ネタバレ
2022年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ ちょうど大河ドラマで出てきた修善寺と関係があるのかな~と思い、何となく購読しました。絵は端正ですっきりした人物の絵という印象があり、全体的に読みやすいと思います。
一番最初の「死出の山越」は平家物語が原作。源平での争いが始まったころ、武将として親が子のために、子が親を思うように、手柄を挙げるため戦い、武士の誉れを守ろうとする。だからこそ、最後まで読むと悲しいかな、皮肉なことだと思えてなりません。
「人喰い」は今昔物語集がもとになっている?のか、おそらく平安時代が舞台で、貴族の兄弟2人が鬼が出ると噂の僧都殿について話し出したことから物語が始まります。
「蛇姫御殿」物心がついた時には山寺に預けられ、たった一度出会った父からは、決して還俗して家に戻ってはならぬと、告げられるが…
「修禅寺物語」岡本綺堂の戯曲が原作。鎌倉幕府2代目将軍の源頼家、面職人の夜叉王、夜叉王の娘が主だった人物です。頼家の孤独、面職人としてのこだわり、そしてラストがまた…
ここまでは日本の中世が舞台で、短編として読み切れて良いかなと思いました。

「略奪された娘」これだけは西洋系かと(登場人物の名前から予想)。終わり方から、ここから先にさらに物語が始まりそうだけれども、終わりかな。続きあれば面白そうだけれども。
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