元々、箱入り娘の人生になど興味は無かった
世間知らずで裕福で、親から決められた敷居の上を歩くような、お行儀よく安定した人生なのだろう。
そんな女の物語の何が面白いのか?
ところがさすがの池谷ワールド。
読めば読むほど引き込まれる。
特に後半は怒涛のどんでん返しといおうか
鬼気迫る、目の離せない展開を魅せてくれた。
人生とは?
生涯の伴侶とは?
職業選択の自由とは?
そして子育てとはー?
私の様な金持ちへの偏見人間をも、実に楽しませてくれた。単行本を買ってよかった。
捻くれ者の自分がこんなに純粋に、
主人公二人の恋を必死で応援するなんて...
この漫画以外にあまりないかもしれない。
作者の視野の広さ、目の付け所、そして余念のない画力と構成力に圧倒される。名作である