ハーレクインに何を期待するか、なのだが、これは私には物足りなさが残った。
嘘、誤解、復讐何をとっても典型のところ、性的に煽る意図があると思われるシーンに、どこかしらけてしまう。
それに、色々な人の立ち位置が、一人一人の中に悪役キャラ風と、良いところとが共に混ざったことに。ストーリーの読めない面白さよりも、そこに立ち会った感覚をないがしろにされた気持ちが混ざるからかと思う。人間良いところ悪いところ併せ持つけれども、なんとなくドラマ都合で使われてる気がして。劇中の進行の中に役割の変化があり、伏線はきちんとあるのに、ちょっとそこが言葉に頼りすぎていて。読み手のこちらに、最後までサブキャラ達のポジション変更への説得力が少ないのに、一方でメイン二人の肉体の関係はしっかり描写されるアンバランスさに、私が、このストーリーをどこか信じきれない目で見てしまうせいだと思う。