永遠の愛なんて信じない というヒーローレオの言葉は 彼にはそぐわないと思うのが今回の評価。彼は、中産階級の ごく普通の夫婦によって育てられたと告白している。良い養父母だったと。ここにはそれ相応の愛情を享受していたという現実が有る訳で、それは、何を隠そう「愛」だろう。何をいわんやである。彼が拘っているのは 出自。愛せない親から生まれた子供は 愛 とは無縁と 彼は考えているのだ。愚かな事を。確かに、癖(へき) というのは DNAに含まれていると まことしやかに伝わるが 自分に置き換えて見ても そう思う。血は争えないのだなぁと。しかし、明らかにビリーは子供を捨ててはいない。それどころか、手放してしまった子供の責めを負い 2人目は作らなかったという誠実な人。そんなDNAと、養父母の養育に「愛なんて信じない」とは、甘ったれている という事だろう。モテモテ君みたいだから(笑)それに引き換えヒロインブリアンナは優しく思いやりが有り、芸術に造詣深く、よく働く女性。HQでも女性は細々と気が付きよく働くのが好まれるのか こういう良妻賢母型が多い気がする。意図的か?だから、無防備になってしまうと言いたいのだろう。母を重ねて見せて。やっぱり作為を感じる。小さな村落で、交友関係も濃く そのぶん色恋に発展しにくい男性しかいないと、旅人に目が向くのも仕方ない事と思うけれど、やっぱりかという展開には新鮮さが無くて スルーしてしまう。その後の展開も やっぱりか というものをみせていて 特別感は無かった。けれど、99%の確信と1%の不安 という部分は気に入った レオが大富豪になった理由を考えれば。