とんでもない良作に出逢ってしまいました。1巻ごとの読み応えが凄まじいです。読み進めるのに、かなりエネルギーを使います。
BLの範疇に収まらない、もはや人間ドラマだと思います。でもBL要素もきちんとあって。
直人のようなチャラめのパリピ学生が実は男に組み敷かれてるっていうのが性癖で、とっかかりはそこだったのですが、読み終えて、なんというかほんとに直人がいい子なんですよね…幸せになって欲しい。
あと、ふみちゃんはじめ周りの子達にすごく救われました。大人になったみんなを見たいです。
2巻の半ばくらいから、グッと深みが増しますね。二人が人として成熟していく過程に見られる葛藤や苦悩、社会のしがらみ…丁寧な心理描写と、濃厚なエロが同居する作品はなかなか見られないかと。
最後の見開き1ページのシーンは涙が出ました。本当に泣きました。
これからも何度も大事に、読み返します。作者さまに感謝。