邸宅の凄さとか、内部の感じが、ハーレクインの大富豪はこうである、と言わんばかりのきらびやかさ、重厚感。
麻生先生の作品見ると、他のお金持ち設定のハーレクインが急にちゃちなものに見えてくることが多い。
ただ、
ストーリーのほうは、最後にまとめて、実はー、などと、彼セルギオスが心情告白するものだから、ヒロインのそれまでの空回りがただかわいそうなだけで終わってしまう。
当初は屈辱だとか思っていた割にヒロイン、会ってすぐにもノックアウト、初対面の冷酷な言葉にショックを受けながらも泣く泣く(?)、でも、なんだか 問題なく結婚して、この話、無難に行きすぎて、身辺を綺麗にする彼のけじめをつける行為も誠実だし、クライマックスの愛人との対峙にも駆けつけたりして、全然問題が発生しない。
ドラマを強く感じることはなかった。