内容が良さそうなお話だったので、一気読みしてしまいました。が…、完結にしては読み終えた後の満足感は得られず、なんとも言えない物足りなさが残ります。硝子の過去の衝撃的なシーンがありますが、そこから抜け出す為の彼女自身の成長や変化が見えて来た所で完結…⁇って。その後は想像にお任せします。と読者に丸投げしているようで、ふに落ちない作品だと思いました。母親としての謝罪も反省も何もないまま…母親の立ち位置も掴めない。結局、友達とは友人になれたのか?はたまた、櫻木は彼女の母親にガツン!と言ってやるシーンもなく…。全てが中途半端。
深く考えさせられる内容を選んだのなら、もっと丁寧に伝えるべき。この内容でこの終わり方は勿体ないのでは?折角のストーリーを中身の薄いものにしてしまっているようで…結局のところ、作者さんは何を伝えたくて描いたのでしょうかね?