ネタバレ・感想あり冷たいボスの熱いキスのレビュー

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紙の質
ネタバレ
2024年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒーローがヒロインに振り回されるうちに人の心と父親の愛情を取り戻していきました。ヒロインが息子に自分と同じ過ちをおかさないように神経質になる気持ちはわかるなあ。
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チャレンジしろと言ったのは?
2019年4月9日
あなたがふざけてるんじゃなければ、これは夢?/だって...今まで誰からも本気で愛されたことなんてないのよ、わたし?
ヒロインのセリフだが、そんな彼女に彼はストレートに見事にゴール。息子アンドリューのアシストも巧み。

二組の親子関係の描写が話を豊かにしている。

年頃の男の子のママ設定は意外に珍しい。
「寄り道の恋」(リズ・フィールディング/牧あけみ)は思春期の女の子だったが、あちらは相手の子。本作は自分自身の息子が彼女持ちの高校生男子。
おとなしいいい子ちゃんでないのが、また自然でよい。

荻丸先生の男性、時々面長の顔のバランスが、ギャグ顔としてもイヤだと思うのがある。54頁の「...苦手だな」の間延びした顔は特に。目鼻の造作のアンバランスがどうもHQのメインキャラと私が認めたくなくなるブサ面、0.5は下がった感がある。
71頁もあ~ぁ、のため息もの。


ヒロインの日常に、社長がトラブルをきっかけに巻き込まれ、息子とのあれこれに状況取り込まれ、気づいたら何でも話せる相手に。 親切をしたくない相手にも親切をしたヒロインのキャラが彼を熱くしたか。

お父さんのロンが温かい経営者だった。従業員達は彼に愛されていた。その感じがまた、読んでるこっちのハートがつかまれてしまう。こういう会社、どこかにホントにないかな、と思う。

息子の現社長は数々の買収を手掛けてきた人物。ヒロインや町の人の多くが勤務する、ロン亡き後のその製紙会社も、手放す気満々で乗り込んで来てる。
HQは最初やな感じで彼登場というのも多いので、いつ軟化するかと思ったら、ヒロインのキャラが積極的に自分のやりたいことをやろうとするタイプである為、するする彼女の土俵に引っ張り込まれて、割合早期に彼は懐柔される。

自社製品に愛着あるシーンを効果的に使ってストーリーに巧みさ光る。シャワーのこともいい小道具。
(冒頭外は雪なのに寒くないのか?お風呂でないと駄目な私には信じられない!)

火遊びであるのか否か、無闇に腹の探り合いさせず、彼の直球は、ヒロインの戸惑いの「これは夢?」に繋がってドラマを盛り上げる。

子どもとのやり取りは、娘を持つ私にも十分身に覚えが。まだ若いと思いたくても、当人達が真剣ならば親は引き下がらざるを得ないか、というところまでも既視感が。

親たちの幸せに立ち会った息子達も順調に育んで、見事パックをゴールに入れてね。
ヒロインが素敵
2019年1月17日
クールでセクシー、だけど怖い感じのヒーローの、本来の良さを引き出していくヒロインがとても素敵です。荻丸先生が描くと、ヒーローが傲慢にならないのが凄い。それぞれちゃんと事情があって、頑なになっちゃったり、すれ違っちゃったりしているんだな、と思えるのです。ヒロインも人間味があって、頑張っていて、とても魅力的。華やかさよりも、滲み出る人となりの良さを感じます。優しい気持ちになるお話でした。
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楽しい感じ
2019年4月13日
ヒーローとヒロインのやりとりが少し茶目っ気があって楽しいです。
明るいハーレクインで良かったです。
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冷たいボスの深層心理は?
ネタバレ
2020年1月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「苦手だな 小さい町の濃い人付き合いは」「彼女が隣に居れば出来そうな気がする」このセリフを読んでボスであるヒーローチャールズがヒロインリズに惹かれていっているのは分かる。しかし、知り合いが皆無で、親しく会話できるのは彼女だけという状況下で、これは恋なのか?という疑問は拭えなかった。彼女にしてみても、息子の進学費用、暖房の故障という切羽詰まった状況にあって 息子の言う通り 媚びすぎというのは的を射ていると思う。作中から意図したものではないと分かるが、そうして懐柔して良いように持っていこう(持っていけたらいいな)という思いがあるように感じる。だって、昇給してもらいたいのだから。そして流されるヒロイン。気持ちは有るのだから自然なことかもしれないが、後後になって(息子の行動を見るまで)息子の事が後回しされていたことに罪悪感や倫理を持ち出すのは今更に思える。親というのは、いずれは子供も大人になるという事を忘れているものではあるけれど、その時がついに訪れたという構え方が出来たらと思う。子供相手でも、その事象毎に対応に善悪がひっくり返るという事が有ると納得させたいのだ。彼女にしてみれば愛情よりも生活資金という概念は表面化していて揺るぎない。そこには女性としての自信の欠落にあるのは分かるが 自分ばかりを正当化して息子の前に立っていようとするその態度にイラつきを覚えて楽しめない。チャールズにしてみても、1度しか会った事の無い父親にこれほどまでに感情を揺さぶられるものだろうか?子供の頃に1度会った時 スタジアムからの帰りに渡された絵本がかなり効果を期待した作りになっているが、私にはそれほどに思えない。前社長は社員にとってもリズにとっても父親の様な存在だったのはとても良く分かる。その恩に報いるため 自分の為、息子のため一念発起した努力も分かる。そういう優しい(お人よし)部分にチャールズは優しくしてくれてありがとう=愛情へのスタンスに引き込まれなかった。
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