216ページ、ほぼ表題作+ショート1話。
星5以上!
とても、とても、良かったです。
昔の中国を舞台に極彩色のジェン、白黒漫画だけど色鮮やかさな映画みているようなお話でした。
毒で美しくなるジェン。
その特異な性質ゆえの、哀しさと切なさ。
読みすすめるほどに共感して、彼の幸せを願わないではいられない!
ストーリー重視にはオススメな1冊。
絡みや色っぽい場面もあります。
時折ある、ジェンの素直に甘えた表情が可愛い。
フェイのジェン(達)に対する深い想いに、ジーンときます。
後半のジェンも別な意味で美しいです。
あとがきにあるオマケのその後の場面の挿絵。
どや顔でお行儀の良いジェンくんが、可愛くてたまらない(笑)
せっかくの美しいジェンの体の構造がどうなっているのか?羽はどこまでついてるのか?
線が多くて判り難くもったいなかったですが、お話は楽しく読めました。
短編はお花と虫の短い話。
毒ではないけど魅力ゆえの危険な誘い。
本編とテーマが近いファンタジーで、良い1冊にまとまってました。