ネタバレ・感想あり夏の塩のレビュー

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おもしろい
ネタバレ
2023年8月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後の展開がすごい。それまでの流れも好みでどんどん読み進めていたけど、さちのちゃんの事故にシーンから苦しくて苦しくて。外出先でその部分に突入してしまって涙こらえるのに必死で、続きが気になるけど家に帰るまで読めませんでした。そして良いところで終わっているなあ。BL感はそこまでないけれだも作品として好きすぎました。
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榎田先生のデビュー作シリーズ
ネタバレ
2023年3月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL小説、「夏の塩」→「夏の子供」→「夏のリング」(番外編、「夏の子供」のラストその後のお話なので、必読)
挿絵なし、エチシーンほとんどないので外でも読めるのですが、息をするのが苦しくなりそうな辛いシーンもあり、ティッシュ持参で。。
喪失の悲しみから逃れるため感覚が欠けてる大学院生魚住くんと鈍感すぎるから包容力ある友人のリーマン久留米、それに加えて友人との青春群像劇でもあります。あらすじネタバレなしで読んでもらいないな。小説は漫画より登場人物に感情移入して読むことが多いんだけど、特にこの作品では先のわからない彼らの人生を体験して、みんなと一緒に悩んだり苦しんだり悲しんだり涙流したり生きている幸せに喜んだりできるから。

なんと、2000年の作者さんデビュー作なんですね。驚愕。最初から完成されてたんですね。「夏の塩」のタイトルの短編が雑誌投稿作だったそうです。この電子版は2011年発行。電子版では2冊だったのが、2014年には角川文庫から一般小説の榎田ユウリ名義の新装版で魚住くんシリーズとして紙版が5冊となって出てます。角川文庫は電子版にはなってません。作者さんブログによる角川文庫版は文章にかなり手を入れてるけど書き下ろしはないとか。

「永遠の昨日」もそうでしたが真っ向から素直に書いてる初期作品が私は一番好きかも。。いかにもBLな設定や展開になってしまうのではなくて、作者さんの中から自然に生まれたキャラやストーリーが辛い思いをして悩み、苦しみ、また生きていく、今まで読んだ榎田先生の作品の中でベストでした。
神作!
2023年3月9日
ゆっくりゆっくり読んで
2人のお互いを想う気持ちに少しずつ近づいて
夏の塩の世界にはまっていった
最高でした。
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名作ではないでしょうか。
ネタバレ
2022年7月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 榎田先生の作品に描かれるのは、なんでもない日常の一コマから出てくる生と死、人の心の秘密わ深淵。と、勝手に思っています。どんな作品でもね。だから、ちょっと胸にカリカリと爪を立てるように刻まれるところがあるのです。BLとか。そんなジャンル分けしないでずっと本を読んできたのです。いまはジャンル分けされてるのが当たり前なんでね、なんとも思いませんが。でも、そのジャンル分けでこの作品が届かないところがあったらと思うと、惜しい。文学という物。それが今どんな作品たちなのか。そこに拘らなくなって久しいからこそ、より感じます。個人的には愛も恋も友情も共感も。何もかも人間の感情や想いは性別で区切れないし、区切ってなかったのです。普通の垣根ってなんだろー。と、思いつつ。魚住くんがただ、生命体として生きている状態からだんだんと感情を持って人と関わって行く。それを通して読者であるこちら側は心という物の繊細であり、鈍感であり、自己も他者をも惑わす形のあってないような物を見るような。だから、魚住くんだけでなく、取り巻く人々の胸の内。日々の出逢いに胸が揺れるのです。読了後の満足が半端ない。榎田先生は天才だ。
BLで必ず一度読まねばならない日本の名作
2022年7月14日
魚住くんシリーズは、もう日本のBLを代表する名作となっています! 最近たくさん話題のBL小説が出てきましたが、そこから入って来た方々に是非とも一度戻って読んで頂きたいです。哀愁漂うおかし味。そこでしか味わえない空気。今読んでも古くさいどころか、逆に初めてに触れたような新鮮な感覚があります。
榎田尤利の良さ
2022年2月15日
作家さんの良さが本当に詰まっている作品。
読み始めたら、先が気になって仕方なかった。いつまででも読んでたいと思う❗️
生命力
2021年3月3日
デビュー作。デビュー作が1番いいと言われるのは、どんな気持ちなんだろうと思ったりもするのですが、しょうがない。
魚住と久留米は、本当に生きているんじゃないかと思うほど、生命力があります。
榎田ユウリといえば、どの作品でも食事シーンがいい。ここから、始まってます。
誰かに勧めたい
2021年2月13日
昔から感想文は苦手なので、とりあえず気になるなら夏の子供までじっくりと読んでみてと言いたい。
誰かに勧めたいけど誰に勧めていいのかわからないので、このレビューを見かけた方は是非。
静かでした
2020年9月17日
色んな物事、出来事のみかた、感じ方、捉え方が広がるようなお話でした。
静かにそれぞれ目線でかかれてるお話が続いて、最後は泣きました。
私は出会えてうれしい作品でした。
お値段以上!
2020年8月19日
作者さん、初読みです。どの作品もお値段高めなので敬遠していたのですが…買ってよかった!!とにかく夢中で読みました。これデビュー作なんですか?信じられない…
BLというか、BLもある群像劇、人間劇という感じです。BLとは関係ないキャラのお話もけっこう書かれていますが、読ませます。
値段の高さに負けずぜひ
2020年1月28日
人間の心と身体が立ち直ることが描かれています。周りの人が皆温かい。
素晴らしすぎる
2019年12月7日
デビュー作でころはすごい。しっかりさした取材後と 一人の人間の危うい生が、本当に少しずつ変わっていく課程を見れた。生きることすらよくわかってなさげな魚住
美麗だが常識も生活力も皆無。ただ漂うように息をしてる。その魚住にたった一人遠慮も同情もなく 世話を焼きたいわけでもない久留米が、オラオラちゃんとしろ と畳みかける、優しさには見えない久留米が魚住には とてつもない存在になり、そして変わっていく。すごいドラマでした。
大好きな作品
2019年5月29日
魚住くんシリーズ。
BL小説の中では、1番好きです。っていうか、BLの括りで敬遠して欲しくないほど、ステキなお話。
是非、夏の子供と併せて読んでほしい。
魚住くんが本当に愛おしくて。
高いけど、購入して後悔しない作品。
魚住君シリーズ前編
2019年2月14日
BLノベルというより小説と思って読んだ方がしっくりきます。主要な人物は主人公の魚住、それから久留米、サリーム、マリ。主人公を主軸にしながらも他キャラの個性が強く魅力的でこの4人の周りをすれ違う人がいたり関わる人がいたりする中で生と死、絆や縁という普遍的なテーマが盛り込まれています。ただガッツリイチャイチャ恋愛物を望まれている方には肩すかしかも知れません。しかしながら作品は秀逸で私の中ではとっても好きな物語のひとつです。
こんなに長い話とは‥
2019年1月1日
高いけど、割引利用して購入しました。
じわじわと話に引き込まれる内容で、BL要素は少な目な感じはします。それでも読む価値有りだと思いました。魚住の過去が人格形成に影響を与えると言う、リアルにある話で身近に感じたりもして、魚住と久留米の関係が気になり、夏の子供も読みました。
心に静かに響く話でとても良かったです。
引き込まれる
2018年12月30日
榎田さんのデビュー作。この話で、榎田作品の方向が決まったんじゃないかと思う。進展はなかなかだけど、読ませる話。初版の元本で、主人公魚住にはまりまくった
せつないけど基本アホ
ネタバレ
2018年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私のなかで最高傑作なBL小説です。

きれいで鈍感で理系でアホな主人公。魚住。
鈍感すぎて自分のからだの変調も恋心もわからない。

そんなやつと一緒にいられるのは、やっぱり、
細かいことは気にしない、鈍感な男。久留米。

魚住の境遇はほんとに何て言ったらいいのかわからない境遇で、せつないです。

でも、たくさんの登場人物が、やさしく、ほどよい距離で魚住を見守ってくれます。
BLですが、BLとして好きなのではなく、ここにいる人たちが人として好きです。会いたくて、読み直します。

この電子書籍は上下巻で刊行され直したものの上巻ですが、移動中も読みたくて購入しました。クリスタル文庫の全巻は、家で大事に読みたいので。

おすすめです。
大好きです
ネタバレ
2018年11月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めての作家さんでしたが、試し読みでもっと読みたくなり購入。いや〜、泣きました。最初は掛け合いの会話が面白くて声を上げて笑いましたが、後半はずっと泣いてました。魚住くんの生い立ちを知れば知るほど苦しくなる。辛すぎたり苦しすぎたりする事が当たり前だと、感情も表現出来なくなるんですね。素晴らしい作品でした。お値段以上です。魚住くん大好きです!久留米もマリゃんもサリームもみんな大好き!素敵な作品に出会えて良かった。
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ボリュームあるので値段も妥当
ネタバレ
2018年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 魚住くんや友達の久留米くん、マリちゃん、サリームそして濱田先生、とそれぞれの目線で進行していきます。
ページ数は一般的なBL小説の倍近く有ります。各エピソードの積み重ねでほわわんとした魚住くんの人物像が徐々に浮き彫りになり、物語にどんどん奥行が増していく感じかな。
暫くは一日1〜2エピソードをのんびり読んで終盤は一気でした。


!ここからややネタバレ!

主要登場人物も皆個性があり魅力的ですが、少しだけ(それだけに深く)関わってくる人物達が強烈に印象的な作品でもあります。
理不尽や残酷すぎるエピソードに愕然としてしまい評価を星1にする事も考えましたよ…。
それでも最後魚住くんが今まで流せなかった大粒の涙を流せた事、この描写があったのが大きかった。
哀しいけどほんのりと温かく柔らかい…続く『夏の子供』への明るい道筋のような終わり方が素晴らしく、感動してしまった。
これは星5で間違いないです、星5以上かも。
傑作
2017年4月5日
魚住の人生を味わうような読み方ができました。序章はなんだか味気なく、途中で閉じても眠っても別に後を引くこともなく。段々と、魚住の「自覚」に伴ってジリジリと焦れるような、早く読み進めたいような立ち止まっていたいような。
そして核心をつく“彼女”の出現から、怒濤のラストへ。
主役2人はもちろん、脇役たちも魅力たっぷりで、それぞれが抱えるドラマを少しずつ垣間見せることで一層作品の味が深く広がっていく、傑作だと思いました。
お値段、高いですよね。だけど納得です。まず値段で後悔はありません。
いつかで良いです、でも、いつかは読むことを勧めたい、そんな作品でした。
繊細な表現
2017年1月2日
透き通った世界というか、あまりに繊細な文章に、読んでいると不思議な気持ちになります。でもしっかり愛はあって、気持ちが通じ合ったときは本当に嬉しかったです。続きがいつか読めるといいなと思います。
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素敵な作品に出会えました
2016年12月19日
大好きな作者さんですが、魚住くんシリーズが一番!!
ヘビーな内容なのに心が浄化されていくような感覚になります。
高いよね…
ネタバレ
2016年12月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ だから、キャンペーンとかクーポンとか使っていいから、是非読んでみて‼後半…泣いちゃったよ😓 本当に、魚住は何でそんなに不幸を呼びよせちゃうのぉ…もう幸せになってもらいたい、と切に願いますね。
すごい
2016年8月19日
高評価のレビューと値下がりしていたので購入。どこか壊れていて、ぶっ飛んでいて、それなのに淡々と生きる男の姿に息を呑みました。これは物語だけど、現実は同じくらい過酷で日常の裏側は闇に満ちているんだなと、ひやりとするというか。。とにかく読むべき。BL小説の枠を超えてる。
「BL小説」なんてくくりじゃもったいない
2016年4月11日
とても感動しました。
BL要素は薄い方だと思います。
とても重たいテーマで、考えさせられました。
主人公が体験する出来事に、ぶつかり、対応し、しきれずに逃げ、向き合い、たくさんのひとに支えられながら、後退もしつつ、でも確実に前に進んでゆく姿に心を打たれます。
明るい幸せではありませんが、ほんのりと心が暖かくなるようなお話でした。
すごく良かったです。
いっぱい、泣いてしまった
2015年11月24日
BLというか、魚住君の人生。魚住君のことを知って、知りたくなって、辛くなって、すごく可愛くて、感情移入して、どんどん、引き込まれてしまいました。自分で自分のことをよくわかっていない魚住君をいろんな人の角度で、とても、繊細に書かれていて、簡単に切ないとか、辛いとかという言葉では表現できない。全く、エロはないのですが、心の奥深い部分で感じられる素晴しい作品でした。
すごく良い…!
2014年10月16日
夏の塩→夏の子供 と続きます。これは読むべき。すごく深い。ほんとよかった。
いろんなレーベルで出てる
2024年2月12日
角川から出てたはずだよな と思って探したら榎田先生 別名義で出してるう名義が複数あると 一発で出ないので一括で出せる 検索方法 あるといいな
持つべきものは友
2024年1月1日
あまりにも悲しい事ばかりの人生で、その辛さを淡々と生きる事で対応してきた主人公です。でも彼の友人達を見ると彼が決して自身のことを考えていない訳ではないのが判ります。意識的にではないにせよ彼の選んだその人達は彼の人生を豊かにし彼を助けていますから。色々な事が彼の生活の中で起こり過ぎるくらいに起こります。友人達にもそれぞれストーリーがあります。でもお話しが各章で短編のようになっていて、次々に持ち上がる事柄にもあまり違和感を感じることなく読むことが出来ました。
たっぷり
ネタバレ
2023年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み応えありましたー!
登場人物の背景がしっかり描かれていてよかったです。久留米と魚住が最後までモタモタしているのが、もどかしくもあり、それがまたよかったり。
さちのちゃんとの別れのシーンは、リアリティがあり怖くて、辛かったです。
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面白い
ネタバレ
2020年12月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ トラウマ満載の主人公のキャラ設定が好きで、面白いと思いました。
いいね
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社会的弱者の宝石箱
ネタバレ
2017年2月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 穏やかで呑気な時間が流れたかと思うと、唐突に訪れる闇。そんな感じです。
かなりリアルで、程度の重い自傷行為があるので苦手と思われる方、疲れている時にはお勧めしません。


主人公の魚住は類稀な美貌の青年。いつも無表情。不安定な魚住は久留米の前でだけ、安心した様子。

前半はラブはなく、長めの考察のような部分が数回あり、退屈に感じました。


急に危険人物が出てきて主人公を「なぜ兄と一緒に自 殺しなかったのか」などと責める問答がしばらく続き、閉口しました。

終わりの方でようやく、愛の予感に進展あり。


DVを受けてるトランスジェンダーの子。


自分は何者なのか?自分の居場所を探して彷徨う。10代の頃に身に覚えのある考察。ひどく遠くに感じました。


なんで生まれてきたの?なんで生きなきゃいけないの?HIVキャリアでリストカットの女の子。突然訪れる永遠の別れ。

しかもサラサラと流れるように、次々に起こります。


美しく、痛い、痛い、痛い!

そんな物語、もう読みたくなかったのに。


気の置けない仲間との穏やかな時間。
次の瞬間、ぱっくりと口を開ける、魚住を取り込んだ死の闇。狂気。


怖い、怖い!凄く怖かった。


…それを乗り越えた先にあるもの。もう目を反らせない、かけがえのないもの。

感動的なラストではではありましたが、痛いの苦手なので…もう読みたいとは思えませんでした。
評価いいなぁ。
ネタバレ
2022年12月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 評価いいですね。私の感性が足りないのかなぁ。
正直、中盤あたりからグダグダの展開で、つまらな過ぎてすっ飛ばしましたが、それでも最後まで読めませんでした。。
最後まで読めないBL小説初めてです。

永遠とグダグダを見せられている感じです。

特に心理描写が上手いとも感じないし、人物に魅力あるわけでもないし、そりゃぁ戸惑ったり疑心暗鬼なったり分かるけど、ずーーっとそれの繰り返しでした。

最初は人物に魅力ありそうと思ったけど、ただの設定だった。深みとかなかったです。
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作家名: 榎田尤利 / 茶屋町勝呂
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 大洋図書
雑誌: SHY NOVELS