12まで読みました。久しぶりにのめり込んでしまうくらいに良かったです。こちら1タイトルで12巻もあったので、長い事積んであったのを一念発起して読み始めたのですが…量としてはあっという間でした。それは最初の2巻(特別版)だけが本編で、後の10冊は全て番外編でページ数が少なかったからです。とか言いつつ、読み終えてしまえば「もっともっと読みたい。知りたい」と思える魅力的な作品です。事実、12巻のラストはめちゃくちゃ意味ありげに終わっています。これは絶対に続きがあるはず…なければ暴動レベルの衝撃です。この後にまだ一冊番外編がでていますが、シリーズなのになぜかタイトルが切り離されていて別ものみたいになっています。ですが、そちらでも完結となっていないので、長く続いてほしいです。成瀬先生の作品は『狼頭の魔法使いと折れ耳の花嫁』と『竜の子は婚約破棄を回避したい』を読んでいて、世界観の作り込みといいキャラ設定といい、ブレがないんですよね。読んだ二作品がファンタジーだったので尚更そう思うのかもしれませんが、現代ものでもそれは同じでした。残念ながら(正直めちゃくちゃガッカリしてます)電子版には挿絵がないので、表紙からしかクラウディオや里玖の姿を想像できないのですが、文字だけでも十分に伝わってきました。おかげで里玖の置かれていた辛い状況や哀しい思考回路に涙してしまいました。クラウディオのドンという立場も分からなくはないですけど、日本のヤク◯と比べて馴染みが薄い分あまり寄り添えはしなかったかな。でもキアラやマンマの気持ちは如実に伝わってきました。短編集ではマウロとフェ ランドの巻が印象的で、特にフェ ランドはその後どうなったのか気になります。