ネタバレ・感想あり破滅の恋-Meu Amor-【特別版】のレビュー

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良かった
ネタバレ
2023年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作者さん大好きで読んでいますが、途中の受けのつらさはこの本が1番辛かったかもしれません。最後は誤解も解けてハッピーエンドになりましたが・・。でも結果として読んで良かったです。
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そこに確かに残るサウダーデ
ネタバレ
2023年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ いまだにカラオケランキングで上位に入ってくるポルノグラフィティの一節
大好きな歌なのですが、この小説読んでサウダージの言葉の重さに胸が打ち震えた。
想いを紡いだ言葉まで影を背負わすなら海の底でモノ言わぬ貝になりたい なんて独りよがりな恋心に使えるような言葉ではないんだよー‼︎
(いや、めっちゃ良い曲だし、ポルノグラフィティ大好きなんですよ。メビウスとか1日10回は聞いちゃうくらい好きですよ)

真面目な感想として!
中山可穂さんのケッヘルを思い出させる話でしたー。
ラノベというより、芸文書って言っても良いんじゃないかなぁ。
メリバ厨の私としては、カナタ君が岬を後にするシーンでendマークを付けて欲しかったかな。なんて、まぁまず許されないようなことを思ったりしましたが…

サウダーデ‼︎
これがサウダーデなんですよ‼︎
ポルトガル舞台のドラマティックBL
ネタバレ
2024年8月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ ポルトガルの知識が皆無過ぎて、地名が出てくるたびGoogle Mapで景色を眺め、「ファド」「セビジャーナス」を動画で眺め、「恋のアランフェス」を聴き、と少しでも世界観に近付きたくてネットを駆使しながら読みました。
旅先で実際の景色や音楽に触れて、このようなドラマティックな作品を生み出せる作家様の感受性に感服です。
郷愁を誘う異国の空気をリアルに描くことで、日本人の歌い手とラテンのマフィアといういかにもハーレクイン的な設定であっても、重厚でひと味違うBLドラマになっていると思います。

冒頭で攻めが「泥塗れになってファドの魂を理解しろ」言うたときは、この人なに言うてるんやさっぱりわからん、と思いましたが、終盤に受けが「ひきかえに、純度の高い愛がある」と返して、そうかそういうことか…と、私には難しいファドの魂が少し分かったような気になったり…。

数年間にわたる受けの苦難の日々を描いていて、不憫受け好きには大満足なストーリーなんですが、ドン底に堕ちるシーンの次がだいたい「あれから1年」とか「そして数ヶ月後」となるので、そこをもうちょっと詳しく読みたいんだけどな…ともどかしく感じたので、星4つで。
なかなかハード
2022年3月19日
さらっと読めましたが、ひとつひとつの出来事はなかなかハードです。

ポルトガルのことを丁寧に調べてるという印象を受けました。
こういう海外の下町に根付く音楽には独特な哀愁や郷愁を誘うものが多い気がするので
日本人に合うのだろうかと思いましたが、違和感もなく、気になりませんでした。

展開は、先がわかる方もいるかもしれませんが
読了後は、観劇の後とくにミュージカルを観たあとのような気持ちになりました。

ミュージカルが音楽、歌詞に想いや心情をのせるように
行間から、情景や人物の心情などが伝わってくるようでした。
途中が…💦
2018年8月27日
この作家さんので主人公が途中辛い思いをする作品の一番はこちらではないかと、個人的には思ってます。あらすじ見るとわかるんですが…。でも好きな人を守るために自ら身を投げ出していて、無理矢理ではないというのが一応安心ポイントです。ただ読みながらほんとにこれでハッピーエンドになるの!?とドキドキするのでは💦
でもちゃんと幸せになりますのでご心配なく!
ファドという歌の一人の歌い手がこういう人生を歩いたと言うような、濃厚なドラマを見せられた気分になります。途中が辛いので星4にしてますが最後の満足度は高い作品だと思います😊
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作家名: 華藤えれな
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 笠倉出版社
雑誌: CROSSNOVELS