ネタバレ・感想あり暁の恋歌~花嫁は聖夜に奏でられる~のレビュー

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単純すぎるストーリー
ネタバレ
2017年7月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーは驚くほど単純でした。困窮した宿屋の一人娘のヒロインが、吟遊詩人のヒーローと恋に落ち(見初められる?)、ハッピーエンドになるだけの話です。ヒーローの正体は物語を読まなくても想像通りです(^_^;。
話の8割は宿屋でのやり取りです。偶然ヒーローが宿屋に立ち寄り、心優しい両親とその娘のヒロインに出逢い、ヒロインにほぼ『一目惚れ』です。美しいヒロインを借金返済のカタにして手に入れようと悪役の小太り脂ジジイが出てきますが、そんな大したことありません(^-^;)。ヒーローを狙う刺客もいますがこちらもあっけない小物です。
ストーリーの主軸は、ヒーローとヒロインのお互いに惹かれ合う心情を読む、といった感じで両サイドの気持ちが書かれています…が、全体の印象として、緩急がなく起伏がない単純な話でした。
読んでいて期待していた『ヒロインの出自が実は○○だった』とか、『両親が本当の親ではない』とか、『悪役にさらわれちゃったヒロインを助けるヒーロー』等々…色々な展開があって欲しかったのに全く無かったので拍子抜けした感じです。
残り1~2割ぐらいに王城での話があり、ここでいよいよ何か起こるのか?!…と期待するも、こちらも特に波乱は無く、身分違いに悩むヒロインの気持ちが書かれているだけ。そして悩んでいたのが嘘のようにサラッと受け入れてラストはハッピーエンドです。
なので…この作品は〔そんなにドキドキしたくない方〕や〔薄幸の美少女とイケメンの、切々とした気持ちを読みたい方〕にオススメします。
それと、ラブ描写も一応あったと思いますが記憶に残っていません(苦笑)。
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