ネタバレ・感想ありさようならアルルカンのレビュー

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オシャレすぎる
ネタバレ
2025年4月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ さようならアルルカンと友達に学校でメッセージの手紙を残す。
今こんなメッセージ貰っても意味わからないしラインとかでピエロのスタンプでも送る感じだろか。
アルルカンが道化という意味だとこの話で初めて知りました。
これがデビュー作らへんらしい。驚きです。
哲学的、文学の香りあふれて尋常じゃないレベルの高さを感じます。
この人の話をラノベとしてくくるのは疑問がある。
浅い知識、軽いノリ、軽薄さが親しみやすいラノベとは全然違う。
ギュリ、と胸の奥の痛いところを抉られる感もあるけどだがそれがいい。
青春真っ盛りな少女の光と影をつづった傑作です。
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デビュー作
2024年9月21日
たしか、氷室冴子のデビュー作が表題作だったと思います。今にしてみると、かなり力量のある作家だったなと。短編集なので、氷室冴子を読んだことのない若い人におすすめしたいです。
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多感な年頃
2024年8月3日
表題作の「さようならアルルカン」が好きで繰り返し読みました。
多感な年頃の少年少女が描かれています。

登場する小物が効いています。

「あとがき−−連想風に−−」には、
それぞれの収録作品への氷室先生のコメントがあります。


なお、表題作の「さようならアルルカン」は次の作品集にも収録されています。

『さようならアルルカン/白い少女たち 氷室冴子初期作品集』
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忘れられない一冊
2015年10月21日
子供の頃に読んで衝撃を受けた一冊です。
真っ直ぐで嘘のない正義感は間違いじゃないけど、集団でいる事や群れを外れない事を良しとする風潮の中では受け入れられ難く、正論だからこそ余計にその他大勢や集団を好む周囲には爪弾かれ孤立してしまうのは嫌というほど理解出来ます。
大人になるにつれ、良く言えば「空気を読む」、悪く言えば「迎合や同調、人の顔色を伺う」事を覚えるようになりますが、その前の子供の頃に全人格を否定されるような冷たい洗礼を受けたらその後の人生観が変わってしまうのは仕方ないし、道化に転じなければ自分が壊れてしまいそうだったんだなぁ。
色々考えさせられた忘れられない一冊です。
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