ネタバレ・感想ありモダンタイムスのレビュー

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真打ち登場(文庫本に限り?長文です)
ネタバレ
2019年8月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず「ゴールデンスランバー」を読了後、この小説を一気に拝読しました。上下巻なのに、一気読みできてしまう上に、面白い。当時の伊坂さん的には「ゴールデンスランバー」と「モダンタイムス」は同じ時期に執筆していたようで、ある問題に1人の人間がどう立ち向かうのか?という意味では対となった作品であるなと、ゴールデンスランバーからのモダンタイムスも思いがけず、大変面白かったです。双子の兄弟みたいな感じだともあとがきにて書いてありましたが、本当に層でした。繋がっているところは繋がってます。「魔王」も当然繋がっているとは思うんですが。
また、レビュータイトルのことに関してなのですが確か私以前単行本の時に一度この本を既に読んでいて、というか当時伊坂作品はほぼ全て網羅してたと自負しているんですが「こんな場面全く覚えてないぞ」と思った場面がありました。したらばあとがきにて文庫本発売にあたってラストのある一部を大幅に変えているとのことで、伊坂さんそんなことしてたんだ!と驚きました。そのラストの一部を変えたところに関してはちょっと何を言ってるか一度では解せませんでした。
とりあえずもし、単行本でモダンタイムスを読んだことのある方がいらしたら、文庫版と比べてみて欲しいです。
伊坂さんのいい意味でクサイ台詞も健在で、以前拝読したときよりもやはり「ゴールデンスランバー」と同様に「当時理解できなかったことが今判る」作品でした。
フィクションだから勧善懲悪を貫き通すこともできるし、フィクションだからこそ普通の会話でしたら変な目で見られることも「フィクションなんで」問いかけられるんだよなと‥
因みに好きなキャラは五反田、猛かな。ああいう「おいおい理不尽なこと言ってくれるなぁ~仕方ねぇなぁ~」みたいな伊坂さんの描くキャラがいい。井坂さんもとても素敵なキャラでしたね。病床でのシーンは何だか‥著者の本音があったのではないか?と少し思ったり。にしても猛、井坂、主人公の三者会談は素晴らしかった。可能なら、もっと読みたかった!
ラストを見て五反田が「俺は戦う」的なことを言っていたので、モダンタイムスの続編、見てみたいです。
とりあえず次はスカッと爽快感のある、伊坂作品でも読もうかな。これはもうこれで、他の伊坂作品とは違う良さがあります。
P.S SEの工藤くん、どこに行っちゃったのよ?生きてるよね?
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恐怖
2015年11月10日
伊坂作品の心にじんわりとくる感じや、スカッとする感じではなく、今までとはまた違った作風でした。
いろんな意味で怖かったです。
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確かに
2015年9月13日
伊坂先生の作品が好きで昔から読んでいますが、だんだんとユーモアが減ってきて、作風が変わってきたと感じます。この本は後味が悪かったです。
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怖い…
2015年8月30日
怖いお話です。著者の作品は悪意と、それに立ち向かう普通の人たち(キャラクターの濃淡はともかく。)が描かれていることが多いけど、読後感は良い、という印象があったのですが、この作品は個人的にはちょっと消化不良でした。
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