前作 (甘い復讐) は2回読んで、その面白さにとても満足したので、半額セールになったのに気がつき、この作品も購入しました。
主役2人の会話は、その関係やそれまでの経緯、それによる椿の偏った自己意識がよく分かるし、そして相手役の誠二の愛情も良く分かる、ちょっと極められていく切実さがあります。
それに対して、秘書で相棒の黒田との会話は、テンポが速くて、ギアチェンジしていくような軽快さと、遠慮のない本音のやりとりで、しかもユーモラスでとにかく笑えました。私は、黒田とマリエのバカップルストーリーは1作読んで十分辟易したので、この二人はどうでもよくなりましたが、椿&誠二のカップルは拍手したいと思いました。
甘い復讐は★4、優しい束縛は、元婚約者の女性のキャラクターが珍しく、ストーリーのためにご都合主義に描かれていたので、★3です。