表紙絵と試し読みに魅かれて読んでみました。
余りにも話が入り組んできて、迷路に入り込んだようで話が視えなくなってしまいました。
結局は、曖昧な処で話が終わってしまって、納得のいかない物語の展開になりました。
尻切れ蜻蛉のようで、肝心なところが判らないままです。
いえ、武家社会の人の命を何とも思わぬ非情さがまざまざと知れて怖くなってしまったのです。
虚しい日々を送った主人公達の数年間は一体何だったのかと思わされました。
彼らは取り敢えず、手に職は付けたものの、足元から崩れ落ちるような不如意な生き様になってしまったようでした。
この作品を読むために支払った金額と費やした時間と行き場のない空しい思いを一体どうすればいいのでしょう。
読書は娯楽の側面があるので、読者の意に添う作品作りをして貰いたいものです。
充実した読後感のある作品を読みたいと切実に思っています。