ネタバレ・感想ありこころのレビュー

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教科書でお馴染み
ネタバレ
2024年8月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校の頃教科書に載っていて、うちの高校は全部読まなければならなかったので、一冊読破しました。当時から結構好きでした。大人になってから読み直すと、Kの自さつによって先生も自さつしてしまい、奥さんは夫に死なれるし、「私」も先生に死なれて仕事も斡旋してもらえないし、誰も幸せにならない話だなと。でも今読んでも好きです。
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この世で一番怖いのは、やはり人の心
ネタバレ
2023年7月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 国語の教科書で初めて読んだ時の印象は「なんか暗い話だな」くらいで終わったが、その後何年も経ったある日、ふともう一度読みたくなった。
最後まで読み終わり、再び冒頭から途中まで読み返して「先生」の謎めいた言葉に隠されていた意味を思い、改めてタイトルの「こころ」の三文字を眺めた時、つくづくと「怖い作品だな」と思った。Kの心の中と自死の真相。「先生」に全てを打ち明けられた「私」の、その後の苦悩や葛藤。いくら考えても、明確な答えはもちろん分からない。分からないから怖いし、何とも言えないモヤモヤとした後味の悪さ、やり切れなさを感じないではいられない。それなのに、数年経つと、また読みたくなってしまうのだ。
これから先も、きっと何度も繰り返し読むだろう。間違いなく不朽の名作の一つだと思う。
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作家名: 夏目漱石
出版社: 新潮社