本編3作のみ既読で番外編は立読みのみの未読です。もしも読んだら追記します。
それぞれページ数は1巻567P2巻502P3巻458P、イラスト有り。最近はページ数のわりに高いラノベが多い中この金額は妥当かと。立読みがたっぷり読めるため気になる人はまず立読みを。立読みでマンガ1巻までいけた気がします。マンガ既刊の4巻までだと小説は2巻の初めあたりです。小説の方が描写が細かいのでマンガ既読でも初めから読むのがお勧めです。好きなシーンがマンガはカットだったので…。
●注意要素としては、受も攻も相手以外とも関係をもちます。一人に対して複数の呼び名があり、登場人物も少なくはないため名前を覚えにくいかも知れません。私も苦手ですが読み進めるうちに覚えられました。受と攻はお互いへの呼び方もシーンによって違い、そこも重要に感じました。最初から最後まで主人公の視点から話が展開するため、主人公以外の登場人物の感情や考えは読み手が想像して察するしかありません。口数が少なかったり言葉通りではなかったりと分かりにくいですが、この作品はそんな人間関係も魅力です。そのため主人公が苦手だったり、気軽に読めてお決まり展開のわかりやすいBLが読みたい人などは合わないと思います。私が表紙とタイトルと説明の時点で思い浮かべていたのは、異国系、少年花嫁、シンデレラストーリー、ファンタジー、くらいでそれも大枠では間違ってはいないけどそんな簡単な展開ではなく個人的には良い裏切りでした。
●感想としては、すごく楽しめました。夢中になって読み進め、読後は心地よい疲労感がありました。色々なレビューがありますが私個人としては、流し読みくらいのペースで読んで物語の筋は理解できましたし、読みながら前に戻って確認するようなこともありませんでした。物語の内容上仕方ない部分もあり単純明快な構成ではないため、ここは本当に人によると思います。紆余曲折が収束するまでの話のため、主CPどちらか視点の主CPのその後を描いた番外編もしくは続編がいつか読みたいです。今ある番外編は立読みだけですが脇キャラのシアン視点のため主CP成分が物足りず、あんまり…と感じたため購入は見送りました。
本編だけで3冊あり購入をためらっている人も多いと思いますが、私は買って本当に良かったです、ハマりました。お勧めの作品です。