ネタバレ・感想あり野良犬を追う男のレビュー

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絶望と希望の狭間で
ネタバレ
2024年8月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 捜査一課の刑事×ヤクザ、再会モノです。シチュエーションが好み&作者買い。ラストは読む人によって捉え方が変わる系ですが、どちらであってもロマンチックで二人には最高にふさわしいエンドだと思いました。予想以上にシリアスです。極道の世界で暴力や非道な行いもお構いなしの須田、そんな彼と刑事の新垣との禁断の逢瀬には萌えずにはいられません。新垣の刑事なのに言葉が乱暴なとこもよくて、好みのセリフやシチュエーションも。中原先生の攻めはいつもわたしを満足させてくれます。そして次第に裏切りや駆け引き、騙し合いのスリリングな展開から目が離せなくなります。新垣をあきらめ、極道を極めることを目標にしなければ生きる意味を見いだせなかった須田ですが、ヤクザとして振る舞っていた代償は大きい。安易にハッピーエンドをつかめるほど神様は甘くはなかった。絶望と希望の狭間で二人に想いを巡らせるー。
最高のフィルムノワール!
2024年2月20日
一本の映画を鑑賞したような感動とラストの素晴らしさに震えました!読後はしばらく脱力。完成度の高い作品です。

















諦めたものを取り戻す
ネタバレ
2023年10月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 蛙の子は蛙。そういう言葉の通りになった須田と新垣。暫くぶりに出会った2人。どうしても思い切れなかった気持ち、未練が燻って。フェンス越しの逢瀬を重ねていった先に。ボニーとクライドみたいに手を取り合っていく2人。ラストはどっちでもいいじゃないか。ま、個人的にはあからさまなハッピーエンドであって欲しいです。ハードボイルドな感じのストーリー。かっこいいです。
天晴れ
2021年10月21日
新垣は、社会の底辺にまで身を落とした須田の近くにいたいがために刑事になったのではないか。それ故、再会後は自分が生きてきた世界をあっさりと捨て、須田だけを欲し、二人で生きていくことを選んだのだと思う。二人が、とても純粋で汚れのない真っ直ぐな愛で満ち溢れた世界で愛を育んでいることを願います。
余韻の残るラスト
ネタバレ
2021年7月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小学校からの同級生、高校・大学時代で距離が近くなったものの、ある冤罪事件を機に袂を分ち須田はヤクザに新垣は刑事となって再会します。
須田にとって新垣の存在は人間らしさを保つ唯一の砦だったのに、今となってはヤクザの矜持を揺らがす危険な存在になっている。新垣と会う事でヤクザにとって邪魔な感情を取り戻しかねないと逡巡しながらも逢瀬をやめられない須田は、本当の悪人にはなりきれないのでしょうね。新垣が須田の事を「気持ちのいい悪党」と言ってるのは的を得ていて本当ぴったりでした。
そんな須田を誰よりも気にしている新垣は芯が強くて漢気もあって、またもや私が好きな攻め様でありました。新垣が自分の立場を捨ててでも須田と共に歩みたいと覚悟を決めて行動に出るところは、世の殿方に覚悟とはこういう事!と見せてやりたいくらい。ここまでされたら惚れてまう‥。
ラストは賛否両論かもと作者様は気にしてましたが、私はむしろしっくりきて腑に落ちました。このラストだからこそ作品に浸り2人に想いを馳せてしまって。今もレビューを書きながら、新垣は何を思い須田はどうなったんだろうとそればかり考えてしまいます‥
ストーリーの気になる
ネタバレ
2018年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作品でした。作者買いですけど、とっても満足。こういうお話好きです。キャラももちろん良いですし、あらすじで気になった方にはぜひおすすめしたいです。執着愛です。
面白いけど曖昧な結末に耐性がないと難しい
2023年7月16日
これは…メリバなのでしょうか、それとも単に結末を読者それぞれの判断に委ねられただけなのでしょうか。あとがきで先生も仰っていますが、賛否両論あるだろうことを予測した上で敢えて結末を曖昧にしたそうです。他のレビューにもそのようなコメントが多くて、それを分かっていて読んだのに、なぜか私の解釈は「え?どこが曖昧?ハピエン一択でしょ」となりまして…慌ててラストを読み直しました。なるほど…要するにエピローグの流れは、「現実を保証するものではない」という事なのですね。確かにそうとも取れますね。私もエピローグの前の1ページを読んで、そこで終わっていたらメリバと思ったのですが、エピローグをプラスする事でハピエンに傾いたと思います。だって、見ず知らずのメイドが須田の幻を見るはずがないですから。あれは現実の須田ってワケで…でも、明確に再会した描写もない。だからメリバかどうかも含めてラストは曖昧なまま…という結論なのでしょう。先生の大ファンですし、とっても面白かったのですが、自分でも思いの外「曖昧な結末」に耐性がなかった(どんなエンドにしろハッキリさせて欲しい性格らしい)ようです。地雷ではないにせよ、自分も知らなかった難に気付いた作品です。
地獄行き
ネタバレ
2022年2月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヤクザと刑事のカップリングです。まあお互い危険な立場はわかってたけど、攻めの受けが好きすぎて刑事になったというのは驚き。おまけにそっちに行ってもいいって(笑)
ラストははっきり書かれてなかったから、読む方が解釈すればいいのかな。ただヤクザから逃げ切るのは難しいのだろう。
ダークな世界の渋いお話
2019年7月29日
敵味方?な立場の2人。ダークな世界のファンタジーだと思いますが、引き込まれました。ストーリーがしっかりしてます。
あとがきが素晴らしくて、この作者は信頼できる方だなぁと思いました。
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ラスト
ネタバレ
2018年8月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 冤罪に心折れた須田は、鎖になり繋ぎ止めてくれてた新垣と別れヤの世界へ。短期間で若頭補佐にまで上りテッペン目指していた須田が、刑事になって動向を探っていた新垣と再会してからの話でした。恩を感じていた若頭に逆に恐れられ裏切られ四面楚歌の中で新垣と愛を確認し合うが逃亡の途中でエンドします。生か死かどちらとも取れる終わり方が妄想掻き立てしました。
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作家名: 中原一也
ジャンル: ライトノベル BL小説
雑誌: キャラ文庫