シリーズ3作め。オヤジ妖精(◯魔)が、今度はどんな登場の仕方をするのだろうとワクワク読み始めましたが、いよいよという瞬間は意外にも普通〜でした。1作めはいきなり目の前にいて、2作めはとんでもない状態で帰って来て…の3作めだったので、どうしても期待が高まりますよね。なので多少拍子抜けした感はありました。
でも、当然ながら他でバッチリ楽しませてもらいました。2割くらい読んだところでオヤジの名前が判明しますが、後にも先にも人(人外だけど)の名前を聞いて吹き出したのは初めてです。名前で笑わせられるって、凄いなと感心してしまいました。
こんな感じで3〜4割まで読んで、小中の波はあるもののインパクトのある展開はないな…このまままったり終わるのか?と思い始めた半分手前で来たビッグウェーブがなかなかでした。「えっ…そっち?」と思いがけない方向に話が振られて、先生の意外性の引き出し方が素晴らしかったです。
今回も全体的に面白かったけど、細かいところで言うと87%のキスシーンのイラストですね、これが最高でした。キスしている当人たちもシュールですけど、それを見守るギャラリー二人の目つきが…拡大してまじまじ見てしまうくらい面白かったです。感動のシーンのはずなのに、そんな雰囲気を微塵も感じさせない最強のイラストでした。