このビストロ・パ・マルのシリーズが大好きです。
美味しそうな料理にデザートが次々に出てきて、読んでいてうっとりします。
短編集ですが、わたしのお勧めは「割り切れないチョコレート」です。
どうにもならない気持ち、わかってはいるけどそう簡単に割り切れない気持ちをチョコレートと素数を交えてうまく描かれています。
甘いだけじゃない、ほろ苦いチョコレートのように幾つもの味が重なり合うような素敵な1編です。
その他にも美味しそうなフランス料理を通してささやかな謎が解き明かされますが、余韻も申し分ありません。
この本を読んで気に入ったら、シリーズを読む楽しみができるのでお勧めです。