このレビューはネタバレを含みます▼
主人公・宮城篤史は、家族に自分の性癖に関して痛烈に批判され、その言葉通り、日々死を夢見る自さつ常習者になっていた。そんなある日、東京の外れで見つけた幽霊屋敷でいつものように自さつを試みたが・・目が覚めると、その屋敷の主、遠野遼一郎がいた。出会いはこんなカンジなのですが、篤史はことあるごとにリストカットを繰り返します。その衝動描写が巧い。自さつ志願者にありがちな、わけのわからない理由で急に死にたくなる気分が、ひしひしと伝わってきます。道具を使うとかそういう本格的なものはありませんが、典型的なサドマゾの関係を感じられるのではないでしょうか。2話目では遼一郎の息子が絡んできて、ちょっとコミカルになってきます。