ネタバレ・感想あり年上の恋人のレビュー

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美しい文章・一途な攻・当て馬のキャラ濃い
ネタバレ
2024年11月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 岩本薫先生を初めて読みましたが、文章がとても好きでした。「いずれ友人か恋人に王座を明け渡す日を待つ覚悟は、しかし杞憂に終わった。悦は小学校に上がっても中学に進学しても、鴨沢家の呼び鈴を鳴らし続けたのだ。」「そう怒鳴りつけ、平手の二、三発も見舞って部屋を出るべきだったのだ。」どちらも第一章冒頭部分からの引用です。前者はストレートに言えば「悦は大きくなっても遊びに来た」ですが、美しい表現で書かれています。作中にはこの手の表現が何度か出ます(文芸の技術的になんていうんですか?)。後者は、平手打ちをしたと見せかけてしていなかったところが読んでいてドキリとしました。未読の方はどんなシーンか確認してみてください!
◆攻の執着がすさまじくテリトリーに寄る女を警戒しまくるのがいいです。この攻なら絶対浮気しないだろうところもいいです。
◆ここからは一棒一穴主義者(?)としての独り言です…
最初に出版された「風とライオン、きみとぼく」では主人公(受)は攻が初体験の相手ではないけれど、相手キャラとしては攻しか登場しません。最高じゃないか!と賛辞を送りつつほっとしていたら次に収録されている「年上の恋人」で初体験の相手(しかもキャラが濃く他の書籍の主人公)が当て馬として登場します。なぜ出してしまったんだ…しかもそのキャラ曰く受の経験相手は自分と攻しかいないそうです。尚更悔しい!せめて肉*関係がなければよかったのに。このキャラが登場しなければこの物語は攻だけの世界で終わったのに…と悔しさで満ちています。せめてこの当て馬を好きになれるよう「だからおまえは嫌われる」も読んでみようと思います。(ただし攻と関係を持ってからは攻だけなのと、攻には受しかいないのでその点はめちゃくちゃ救われます。)
◆再出版されたものらしいのですが、イラストレーターさんが変更になっています。いつかアニバーサリー的な本が出るときに前の絵も収録してほしいです。
10年、ずっといっしょに
ネタバレ
2023年1月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幼馴染から恋人へ。人には言えなくともあたためている想い。けれども、相手を思うといずれは分たなくてはいけない。年上だからこそ、思い詰める水城とまっすぐにくる悦郎。自分を偽って生きることをやめろと姉に諭されます。気持ちも辛いまま、見合い相手を悲しませながらも、自分を偽って生きることをやめる決意をします。2人でいる決意をして、その後の2人も読むことができます。熱い物語です。岩本先生も好きな作品だと、後書きでおっしゃってました。
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一途な二人
2016年2月11日
学生時代、就職後、成功後と時系列で読めるのは面白かったです。男度が増す悦と色っぽさが増す水城だけど、子供のようにじゃれ合っている姿も可愛かった。
よくある
ネタバレ
2015年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 話の展開は年上の方が年下の将来を考えて身を引くのを
年下が追いかけるありがちなパターン。
気のある女達が出てくるけど、身の弾き方があっさりし過ぎていて、男らに都合いいなあと思ったことと、就職の話がとんとん拍子過ぎて現実味がないなぁ。
漫画やら小説はファンタジー(フィクション)として割り切らなけれはならないことも多いけどあまり嘘くさいのもね。
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作家名: 岩本薫 / 木下けい子
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: KADOKAWA