ネタバレ・感想ありひだまりの猫【特別版】のレビュー

(5.0) 2件
(5)
2件
(4)
0件
(3)
0件
(2)
0件
(1)
0件
ひだまりの猫になってしまいました
ネタバレ
2023年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 結城瑛朱先生の2012年にムービックから発行された『僕に愛を語るな』を紙本で持っています。小山田あみ先生のイラストが10枚も載っている美容師の小説です。もし、手に入るようでしたら、読んでみてください。この小説とは全く内容と雰囲気が違いますが、愉しめると思います。
ところで、試し読みをして少し期待をして読んでみたこの小説は私にとってお気に入りの本になりました。
主人公の城野潤は、眞分陸生に駅で迷い猫のように拾って貰って一緒に暮らして、彼の友人の北森明穂や眞分の古物屋『猫の皿』のお客さんなどと接するうちに、もともとの資質もあったのでしょうが、人間として急成長します。そして、眞分に恋してしまい眞分にその恋心を伝えます。
また、眞分も潤が初めて会ってからこれまでに自分にしてくれた様々なことや潤の人を思いやる優しさなどに今更のように気付かされて、潤の存在が自分の中で大きくなってもう離れられなくなっているのを知ります。
潤は一旦保留にしておいた家族との関係を見直すことができます。眞分も喪に服していたようで実際にはできていなかった亡き妻を送ることができます。
三毛猫の八千代さんが要所要所で大切な役割をしていますし、小路龍流先生のイラストも話を盛り立てています。欲を言えば、色柄物の洋服を着た眞分を見てみたかったです。
そして、眞分と北森は潤の為にも禁煙をして欲しいです。喫煙者は体から不快な臭いをさせていますし、潤が臭くなり病気になります。
いいね
0件
すごい良かった
2021年8月12日
奥さんを亡くした眞分の雰囲気が 世捨て人っぽいのに人情味があってなんとも言えない感じでした。潤のことをあからさまに優しくしていないのにちゃんと気遣っているなぁ・・・。静かに進んでいくお話がじんわりと心を温めてくれました。
レビューをシェアしよう!
作家名: 結城瑛朱 / 小路龍流
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 二見書房