ネタバレ・感想あり影武者徳川家康(上中下) 合本版のレビュー

(5.0) 2件
(5)
2件
(4)
0件
(3)
0件
(2)
0件
(1)
0件
素晴らしいの一言につきます
2023年5月1日
徳川家康は影武者だった。
「そんな馬鹿な」と思いますが、この本を読むと本当にそうだったのでは、と思わされます。
「道々の輩」という言葉が随所に散りばめられています。江戸時代初期の身分制度に縛られていた時代に、自由ということがどんなに渇望され、そのために主人公の二郎三郎と甲斐の六郎、島左近たちが命をかけて戦うか、息をつめ祈るような思いで読みました。
こんな素晴らしい傑作を世に送り出して下さって、本当にありがとうございました。
いいね
0件
漫画を読んで興味がわきました
ネタバレ
2020年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 集英社コミックスの同じタイトルの漫画を読んで面白かったので原作を読んでみたくなりました。コミックスでは島左近との出会いまでで、それ以降は島左近を主人公に変えてしばらく続きますが、こちらの原作は家康(影武者)の死去まで書かれています。
教科書ではあまり書かれることのない関ヶ原の戦いから幕府を開くまでのことや家康、家光に比べてどちらかといえば地味な秀忠が実は陰険だったとか、家康が実は影武者だったというフィクションの中で妙な真実味があります。
この合本版は電子書籍でかさばらないのでどこでも読めます。紙の本だと上中下の3冊に別れているので気軽に持ち運びできませんでした。
歴史に興味ある方、特に日本の戦国時代に興味のある方は楽しめる本です。
いいね
0件
レビューをシェアしよう!
作家名: 隆慶一郎
出版社: 新潮社
雑誌: 新潮文庫