ネタバレ・感想あり夜間逃避行のレビュー

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よかったです!
2024年6月19日
明るい性格で人好きのする主人公、たくさん傷ついたけれど人の優しさを信じていていい子でした!攻めも苦しみを抱えながらも初めて会った主人公を心配していて優しい男前。逃避行の中で見つけた二人の選択を熱く応援したいです!自分ならどうするかなぁ?拝読しつついろいろ考えてました。優しい二人だから出逢えた奇跡だったと思います。おすすめです!
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孤独を抱える訳アリな二人のロードノベル
ネタバレ
2024年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ UFOを見るために海辺の田舎町へと車を駆る内野成一は、偶然入った定食屋で、キャップを真深く被った青年ナトリと相席となります。ナトリもまた同じ目的で同じ場所に向かっていることがわかり、成一はロードバイクがパンクしてしまったナトリを車に乗せて駅前のビジネスホテルに向かいます。ぽつりぽつりと交わされる会話の合間に、成一の脳裏に婚約者と友人に裏切られて一人で披露宴にでなければならなかったこと、理不尽なリストラにあったことなどが悪夢のように蘇ってきます。運転中なのにぼうっとしてしまう成一に、無愛想なナトリはため息をつきながら、その後も行動を共にするのでした。寡黙で影のある23才のナトリと、恋人•友人•会社に裏切られた26才の成一との成り行きで始まる短い旅の物語は、やがてある事件とその加害者、被害者それぞれの家族の心情がクローズアップされます。重いテーマですが、成一の真っ直ぐな明るさと人懐っこさが救いとなります。二人のその後の人生を大きく変えた出逢いと旅は、一緒にはいなくても離れることのない強い結びつきの大人な恋となります。
とても良かったです
ネタバレ
2023年7月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 成一とナトリ、二人とも重い過去があり、そこから逃げるように旅に出て知り合い、成一はナトリの過去を知り、ナトリの苦しみを知る。どちらが正解という事はないし、立場が違えば考えも違って、ナトリにはナトリの船戸や桜井にも悲しみ苦しみがあり、ずっと背負って生きていかなければならないのはつらいけれど、ナトリが成一と知り合えた事は救いだなと思いました。
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まさにロードムービー
2022年9月2日
あとがきで先生が書かれてるようにロードムービーのような作品で一気に読みました。
題材は重くシリアスでありながら2人逃避行が重くならず楽し気だったのが良かった。過去に辛いことがあった2人だからこれからも一生にいられるんだなと思える作品。
こちらも良い
2022年8月15日
久我先生の、芸人ものを読んだのですが作風の違いにびっくり。こちらはシリアスで、生きてて自分にどうしようもないことってあるし人生って…現実でもこういうことってあるんだよなと考えさせられました。ネタバレはここでは書きません。先生の明るい感じの小説が好きですが、シリアスも良いので、読ませてくれる作家さんだと思います。
目が腫れた
2022年6月26日
これは素敵なイラストだけで読み始めると、驚く内容です。
話に出てくる人達がそれぞれ色んな立場で感情があって、、
でもナトリは穏やかな気持ちを増やして欲しい。思わぬ展開で涙が出て目が腫れた。
良かった〜
2021年10月9日
久我先生の作品を読ませていただくのは2冊目です。
会話の描写がとても自然で、とても読みやすいです。
主人公達はどちらも大きな傷を負った人たちですが、可哀想なお話にならず、読後は「良かった〜」と心から思えました。
出来ることなら、いつの日か二人が同じ部屋に帰る生活をして欲しいなと思います。
深い
ネタバレ
2021年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 妻に逃げられ”被害者”という立場になった成一と、気の弱い兄の起こした殺人事件により”加害者の家族”となったナトリ。二人の対照に位置する立場とそれでも惹かれ合った一週間の旅がすごく沁みました。私自身他人事だから言えることですが、加害者家族のあまりに酷い扱いに納得する所もありながら、惨いな。と思っていたのでナトリの過去と苦しみ続けている現実にめちゃくちゃ泣きました。成一が桜井さんにナトリ君は関係ないじゃないですか、と言いかけて親友と駆け落ちされて妻の家族に自分や自分の家族がものすごい怒りと憎しみを向けていたことを思い出しハッとする場面は鳥肌が立ちました。BLと言うだけでなく、色々な事を考えさせられたお話でした。読み終わったあと加害者家族について支援など調べ始めましたし、、汗
考えさせられました
ネタバレ
2021年4月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 結婚式当日に花嫁が親友と駆け落ち、リストラとつらいことが続いた成一はUFOが出るという町に行こうと思い立ち、途中に寄った食堂で知り合ったナトリと一緒に町を目指します。ナトリの過去が思っていたよりずっと重くて痛ましかったです。犯罪被害者や加害者の家族が書いた本を読んだことがありますが、どちらも地獄ですね。こんなのBL展開できる?って思いましたが、ちゃんと展開していました。性と生って繋がってるんだなって思いました。ナトリがいつか幸せになることに前向きになってほしいな、つらいことも分かち合ってくれる人がいるからきっとなれると信じます。
2015年3月 挿絵あり。
心の傷を癒す旅
2020年9月1日
半額で、よいお買い物でした。2人ともいろいろ抱えてて、なかなかBがLしなかったけど。しても前途多難な感じだけど(笑)最終的にはハッピーエンドなんだろうけど、私がリアルに主人公の立場だったら、ちょっとキツイなぁ。もっとラブラブしたい(笑)。BARはどこにあるんだろう。かなり遠そうだけど……将来の展望というか、ゴールをつい考えてしまう。
ロードムービーでした
2020年7月8日
作者さんがあとがきで書いておられた通り、確かにロードムービーのようなお話でした。淡々とした映像、効果音もなくて、景色や会話や人の表情で展開していく決して明るくはない物語。元カノと親友が最低(心変わりは仕方ないこととして、結婚式当日に逃避行とか、謝りに来ないとか)だなと思うけど、それを凌駕するものを手に入れた内野くんがこれからずっと幸せでありますように。ナトリくんの背負っているものは重すぎてこれから先も彼を苦しめることがあるだろうけど、それでも少しずつ自分の幸せを受け入れられるようになってほしいです。最後が甘々ラブラブ前途洋洋とまでならなかったのが、リアリティを上げた気がします。BのLの部分はそれそど多くないけどとてもいい作品に出会えたと思えました。
良かった
2020年3月8日
不幸にも色々とあって 当事者にとっては自分が一番ひどい立場だと思っていても もっと大変な立場にいる人も居る。相手を思いやり 一緒に生きていけるのには 自分ができることをしていく姿に感動です。
重いテーマですが読後感いいです
2020年1月22日
ひょんな事から旅を共にする2人ですが、それぞれ、重いトラウマを抱えています。徐々に明らかになる2人の事情。辛くて涙しました。自分だけではどうにもない事ってありますよね。でも、厳しい現実を受け止め、前向きに生きようとする姿が素敵です。加害者家族についても、いろいろ考えさせられました。この話で、この作家さんのファンになりました。惜しむらくは、彼らの明るい未来を読みたかった事でしょうか。大好きなお話です。
(≧∇≦)
2018年10月28日
絵もストーリーもすごく良かった。なんか、いろいろ考えるストーリーでした。
星4,5。重いテーマだけど重くない。
2017年11月29日
(小説、読みきり)

作者さんの、汽車よゆけ~や鉄道ヲタクの話が良かったので、読んでみました。

さんざんな目に合った主人公のブラッと一人で出かけ先で、、、
の出来事。
人間不信になり精神的なキツさが辛そうだった。
でもツライのは状況によりけりで、世の中にはさらに理不尽な目にあっている人もいる。。

と、内容的には重いテーマではあるんですが、主人公が明るくさっぱり単純な性格だからか?あまり重い感じのまとまりではありませんでした。
まずまずの読み応えでさらっと読めます。

星4と迷いましたが、投稿数も少ないようなのでおまけの星5。
考えさせられる話
ネタバレ
2024年5月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ ◯黒髪無骨な加害者家族×恋人に逃げられ、親友と仕事を失ったノンケのUFOを見に行くロードムービー。
途中まで殆どBL感は無く、被害者や被害者家族、加害者や加害者家族、それらを取り巻く環境や関係者についていろいろ考えさせられる話。何一つ同じことはないし、正解もないから難しい。
ストーリーは重いけど文章は読みやすく、すらすら進められる。

◯攻めのナトリは訳アリなので行動に謎が多く口も悪いけど実際は頼りになる良い人で、自分の置かれた立場から自分の幸せを追求して生きる事を許せずとても辛い環境で生きている。

◯受けの内野は結婚式で嫁に逃げられ、嫁と浮気していた親友とリストラされ職も失う。
陽気で朗らかな性格で人間関係には恵まれていたものの、件の事から嫌な噂を立てられたり傷心が癒えずにいた。

◯2人とも理由は違うけどUFOを見に旅に出たところで出会う。
後半になるまでBL要素は薄いけど、2人が道中出会う人が良い人や印象的な人が多くそのやりとり、旅の楽しみを味わえる。
後半2人のHシーンでは攻めのナトリがリードして、内野を翻弄する。

◯最終的にハピエン寄りだけど、これからの2人も厳しい環境であることは変わりないし、問題が解決するのかわからない。
いろいろ解決してハピエンだったら嬉しかったけど、それだと都合が良すぎだから、そう簡単に自分たちだけでは解決できない問題だと思い知った。
社会の制度とか本当にもっともっといろんな事が必要なんだと。
完全にはスッキリした終わり方ではなく、この先に希望を託した終わり方だった。
ゆっくりでも良いからこの先2人がもっと一緒にいられますようにと思う。
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ロードムービーのような
ネタバレ
2023年10月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ と著者が書いている通りな感じです。
逃避行は、それぞれ違うものからからですが。
短い時間で、心を通わせる2人。
抱えてるものがちがうけど、なんとか寄り添い、前を向くところがジーンときます。
辛いときに、欲しい言葉だったり、一緒にいてくれるのはぐっとくるものがあります。
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逃避からの…
ネタバレ
2023年7月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 逃避したい出来事がある者同士。特に攻めが逃避しなければいけない理由がやるせない…受けは抜け殻みたいになっていて、攻めは長い期間理不尽なことでどこか悟っているというか、慣れてしまっていて、本当は関わりたくなかっただろうと思いますが、一緒に過ごすことになり…想い合う関係になってもいつでも会えるわけではないけど、2人にとってはベストな距離感だと思いました。お互い居場所と、やりたい目的が見つかって良かった。
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色々考えさせられました
ネタバレ
2020年9月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 状況は違えど不幸を背負って、痛みを抱えて出会ったふたりが恋に落ちるのは、必然だなあと思いました。男とか女とかそうゆうことではなく、自分らしくいられる場所、自分を受け入れて入れる人の存在はとても貴重だったと思います。ナトリの過去は特に色々考えさせられました。実際に加害者家族とゆうのはこんな思いをしているのか…と、事件は終わってもその後の人生は一変してしまう恐ろしさを感じました。最後はこれはハッピーエンドなのか…?と一緒に過ごすこともままならない2人の関係が切なかったです。
よかった
2019年12月26日
踏んだり蹴ったりな目に遭った受けも気の毒でしたが、それとは比べ物にならないほど辛い攻めの境遇に心が痛みました。
忘れることはできないだろうけど、ほんわかした受けに癒されて、幸せになってほしいです。
シリアス
2023年10月20日
絵津鼓先生の作品はほんわか可愛らしい面が特に好きですが、この作品はけっこうシリアスな感じでした。タイトルがそうか。
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ロードムービー的ねぇ
2023年5月30日
自分のせいでも無いのに辛い思いをさせられ、でもそんな自分より危なげな人と偶然に出会い数日を共にする。そしてその数日は彼らの人生を良い意味で変えるものとなる。加害者とか被害者とかの肩書で無く、誰かを一個人として知った時、人の心は動き、より大切なものが見えてくるようだ。厳しい生涯を歩まされる事になった攻め、人生の躓きがあった受け、2人のこれからの幸せを願うばかりかな。でもよく泣く成人男性は好きになれないなぁ(笑) そしてノンケくん、何故その気持ちが友情では無く恋愛感情なのでしょう?それも最初から…
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