このレビューはネタバレを含みます▼
線路というものは通常、地面あるいは人工的に建てた橋梁や建物内部あるいは地下トンネル等に敷設される、鉄道車両を動かすために無くてはならない重要なものだといえます。よくよく考えると、レールがどこまでも真っ直ぐ続いている場所というのは、確かに探してみるとあまり多くない気がします。これは、山がちで傾斜が急な土地の多い日本ならではの特徴かもしれないと感じました。この特徴が影響しているためか、様々な場所にレールを敷くための技術や工夫が採用されており、その結果本書に記されているバラエティー豊かな線路の形が生まれたということを思うと、先人たちの努力に脱帽します。