ネタバレ・感想あり薔薇の王国のレビュー

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麗しい表紙絵に惹かれていた日々が過ぎて
ネタバレ
2023年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みをして目にした一節に『永遠の若さと美貌を誇った伝説の騎士が、王の死後、後を追って殉死した時に、その体からは血が流れず、無数の花びらが散った。その中に、奇跡の種子があり、それがキングダムという赤い薔薇の原種となった』とありました。これは恐らく剛しいら先生の『肉体の華』という2012年に発行された小説を指しているものと思われます。そして、その本を愛読している私は此の『薔薇の王国』は是非とも読みたい本でした。如何せん定価が高い本なので、半額になるのを待って読みました。
一度目に読んだ時は庭師のサイラスのアーネストに対する仕打ちが辛くて所々読み飛ばしました。
弐度目に気を取り直して落ち着いて読み込んでみると、サイラスがアーネストの知らない所で何かと画策して、アーネストの為を思って行動しているのが分かってきます。アーネストの心の美しさと優しさに気が付いたサイラスは、アーネストを愛し始め彼を失いたくないと思ったようです。
アーネストは自分が絵を描くしか能がないけれど、其の絵が上手とか価値があるとは少しも思っていないのです。
修道院で暮らす王女の砂絵にはアーネストに似ている天使が動物たちと共に描かれています。アーネストは王女に言った言葉を果たしていないのです。彼女はずっと待っているのでしょうから、たとえ八年という永い月日が過ぎていたとしても、会いに行かなければ彼女の心は待ちくたびれて壊れてしまいます。
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フランス革命?19世紀初頭?
ネタバレ
2024年1月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 革命の様子はフランス革命風ですが、そこに新大陸で財を成した人たちが絡むという19世紀初頭のような雰囲気もある世界観です。物質的豊かさに恵まれつつも精神的にはとても不憫な受けアーネストが救済されるお話です。SMチックなのでお好きな人はどうぞ💗
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