この作家さんのお話の中では、珍しくツンな受けの薫くんで、そのパターンもいいなーと思いながら読みました。アンティークショップ社長のゴードンも、この作家さんにしてはスパダリ感控えめで、そんなにきらびやかでなく親しみやすい感じです。素直になれない2人が少しずつ近づいていくところがすてき。そして薫くんがただかわいいだけでなく、仕事を愛していてプライドをもっているところもよきです。ラストの方で2人は突如ホテルに泊まるのを余儀なくされるのですが、ゴードンが「2人だけど部屋はひとつでいい」とこっそり画策しちゃうのがまたツボです。